2008年03月15日
レポート(1153)
前回のジャーナルで、「きちんと記憶してもらいたいことについては、やはりきちんと記録することが効果的だ。」と書きました。
簡単そうに見えて、なかなか難しいことです。
でも、たとえ稚拙な文章であっても、ちゃんと「書く」ということを繰り返し行っているうちに、その「書く」ということで自分の考え方が整理できたり、強くなるためのヒントが見つかったりします。
そういう「効果」を知っているので、試合や合宿などの後は、必ず「レポート」を書いてもらっています。
たくさんの子どもたちを教えているので、それを読むのも大変ですが、いろいろな思いが書かれていて、少しでも子どもたちの心に触れることができることをうれしく思います。
今日は、子どもたちから送ってもらった先日行った合宿の「レポート」を公開したいと思います。
少し手直ししましたが、子どもたちが何を学び、何を感じているのかを探る手が掛かりになると思います。
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今回は今までの合宿とは少し内容が異なり、マッチ練習を中心とした合宿でした。
3日間で20セット以上のマッチを行いました。
予想した以上のマッチ数でしたが、どの試合も自分なりには集中して出来たと思います。
今回の合宿におけるマッチ練習の目的は「集中力」、「判断力」、「決断力」をつけることで、試合形式の練習の中で何かを変えるためにトライする事でした。
合宿の1日目は午前2試合、午後4試合を行いましたが、自分なりに納得するボールが打てて、思うように試合を進める事が出来ました。
「ここはファーストを思い切り打って、フォアで攻めていこう」と決めて攻撃するなど、この合宿の目的であるトライする事が出来ました。
しかし、1日目はショットの調子が良く、自分の考えたような展開で試合を組み立てることができましたが、2日目はあまり上手く出来ませんでした。
ミーティングで「マッチ練習は試合の練習をするため」であり、試合で変わる事(トライする事)の出来ない選手は強くなれないという話を聞きましたが、2日目はまさに「試合の練習」が出来ていなかったと思います。
ミスをする度に(ファーストサービスのフォールトでも)「あーもうっ」と言って自分のテンションを下げてしまい、トライしようとは思っても結果的にいつもとあまり変わりのないマッチをしてしまったように感じました。
ミスをした後は「あーもうっ」と悔やむのではなく、「次にどうしたらいいのかを考える(Think next)」という事が大事だという話を聞きましたが、この日の試合は変なプライド(過去の調子良かった自分と比べる)を持ったままでマッチをしていたのでそういう場面が多く、気持ちのこもった良い試合ができなかったと反省しました。
3日目のマッチ練習の時にはミスをした後に気持ちを切り替えて、「構え」、「間をとる、「表情に注意して戦う」ということを意識して、試合を行うことが出来ました。
そうすると、偶然に入ったボールがエースになった時でもテンションを上げる事が出来て、とても良い雰囲気と高い集中力を持って試合に臨むことができます。
とても大切なことを学んだと思います。
最終日に行ったあるマッチで、1セット目を全く何もできないまま、ほとんどのボールを決められて1-6で落としてしまう試合がありました。
2セット目、このままではいけないといけないと思い、必死にラリーをつなぐことだけに集中しました。
忍耐強いプレーを続けているうちに相手も焦りからミスが出るようになってきて、だんだんと自分のペースで試合を運ぶことができるようになってきました。
そこからはより積極的なプレーを心掛け、大きくリードを奪うことができたので、もっと早くそういう展開に持ち込むことができるように気持ちを切り替えたり、状況を判断する能力が必要だと感じます。
これは私が一番足りない力なので、このようなマッチ練習を通してトライし、力をつけていきたいと思います。
今回の合宿でたくさん試合をしてわかった自分の課題は、まず「サーブの威力が弱くリターンで追い込まれてしまう」という事です。
コーチにも言われましたが、打つときに体を大きく曲げて打ってしまっているので回転のかかったサーブ(特にセカンドサーブ)が打てません。
ちゃんと自分の課題を明確にして、試合の時に思い切ったショットを打って修正していかなくてはなりません。
練習ではもちろん高い意識を持って練習しますが、試合の時の緊張感から元のフォームに戻ってしまわないように心がけてプレーしたいと思います。
ほかの課題としては、やはり自分のバックハンドが弱いという事です。
マッチ練習の時には、ほとんどの人にバックハンドを狙われ、切り返しも上手くいかず、コントロールも悪く、相手に簡単に優位に立たれてしまうケースがよくありました。
今は矯正をしている最中なのでうまくいかないことも多いですが、クロスに狙った通りに切り返しが出来るようにすることを目標にがんばって練習したいと思います。
メンタル面では、ミスショットなどで一旦テンションが下がってしまうとなかなか上げる事が出来ないことが一番大きな問題だと強く感じています。
ミーティングで言われたように、「構え」をしっかりとして、「間をとって」気持ちを整理し、「良い表情」で戦うことを行動目標として練習していかなくてはならないと思います。
今までマッチ練習が正直そこまで好きではありませんでしたが、今回の合宿で「トライ」する事の大切さが理解でき、もっとマッチ練習がしたいと気持ちが高まってきました。
この気持ちを忘れないように、高い目標意識を持って練習をしていこうと思います。
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まだレポートを提出していない選手は、このレポートを参考にして、自分の考えや感想をできるだけ素直に書くようにしてください。
きっと、強くなるための「何か」が見つかると思います。
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