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Memory Board そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

大島コーチ
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ノート(1152)



強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -91-

最近のジュニアの指導現場で、ノートに試合後の感想や練習の内容などを書くように指導するコーチが多くなってきた。

ただ、その活用の仕方については、少し疑問を感じる点もあるので、私なりの考え方を示しておこう。

これは、あるコーチから「ジュニアの選手にノートを書かせるのですが、日記みたいに書かせた方がいいのですか?それとも試合の後に反省文みたいに書かせるのがいいのですか?」という質問に対する私の回答である。

***************

よくわからないというのが本当のところです。

まず、当たり前の話として、子どもたちがちゃんと本当の気持ちを書くことができるのかどうか、ということがもっとも大きな問題です。

素直に書くことはもちろんですが、気持ちを文章として表現することができなければ、それをどう活かすかがわかりません。

ただ、コーチに言われたから書くのか、その意味をきちんと理解して書いているのかによって効果も違うでしょう。

ということは、活用の仕方はそれの意味づけをどう行っているのかによって変わってくるということです。

私の例で言うと、試合のときの気持ちで印象に残ったことを書き、試合の前にそれを見直すことで気持ちを高めて強くなった子がいます。

その子のノートはとてもきたくて読めませんが、最も効果のあった活用法です。

ある子は、試合後の反省を箇条書きにし、それを練習の課題として整理して、自分の問題点を確認しながら練習を行うことで成果が上がった場合もあります。

逆に、きちんと試合後の反省や練習の記録をつけていたのですが、そこには本当の気持ちが書かれることはなく(あきらかにコーチに見せるためだけに書かれていた)、あまり効果が無かった場合もあります。

このように、ノートを効果的に活用するためには、「記録する」ということを自分の中で意味づけできているかどうかが鍵になります。

なので、私はあまりノートに記録することをうるさく言わなくなりました。

本人たちにその意味を理解して書こうとする意志がなければ、あまり効果がないと思うからです。

もちろん、どう活用すればよいのかについての示唆は与えますが、その子まかせです。

ただし、ミーティングなどでどうしても記憶してほしいことについては記録することを強制します。

そして、練習中に何度か確認するようにします。

時には、試合後のミーティングに合わせて、試合の感想と発見した課題などを書かせることもあります。

少しでも課題を明らかにして、それを克服するための方法を自分なりに考えてほしいからです。

もちろん、ノートに試合後の感想を書く場合には、その感想を読みながら、どうすればもっと強くなれるのか、についてのヒントを探ることはできると思います。

試合で負けたときなどにその原因についてよく話をして、その中でお互い納得し、共感できる内容があり、それが向上につながるという確信を得ることができたときは、それは忘れないようにきちんと記録することが大切だと思います。

また、コミュニケーションの道具のひとつとしてノートを活用することも良いと思います。

一種の交換日記的な活用といえばわかりやすいでしょうか。

この方法は時として役に立つ場合もあるし、そうでない場合もありますが、少しでも理解を深めようとするためのもっとも手近な方法としてはお勧めできます。

ただし、書かれている内容を鵜呑みにしないこと、それがすべてであるかのように短絡的に判断しないこと、自分の考えと比較して断定的に判断しないことなどが大切なポイントです。

要はコーチに鋭い洞察力とそれを支える知識が備わっていればとてもよい道具となり得るという話です。

どの方法がよいというのではなく、自分(コーチ)と子どもたちの間でよりよい関係を築くことができるような方法をとるべきです。

まあ、一般的にいえば、試合の感想を書いて、それについて話し合うのが良いと思います。

そして、どうしても記憶してほしい内容についてそれを記録することです。

しかし、それでメンタル面が強化できるなどと短絡的に考えてはいけません。

市販のメンタルトレーニング本にはそのようなことが書いてある場合もありますが、人間のメンタル特性についての知識と洞察力を兼ね備えていなければはあまり役に立ちません。

人間のメンタルが簡単に理解できたり、その特性を変えることなどはほとんどできないと考えたほうがよいでしょう。

人間の本質がそれほど簡単に変わることはないのです。

***************

きちんと記憶してもらいたいことについては、やはりきちんと記録することが効果的だ。

しかし、それを強くなるために活用できるかどうかは、やはり指導者の力量にかかっている。

まずは自分の力を磨くことから始めたい。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 21:46 | コメント(0) | トラックバック(0)