2008年03月13日
相手に弱みを見せるな!(1151)
常に「次」を考えることは、相手に「弱み」を見せないということにもつながっていきます。
風の強い日に「あ~、風はやだなあ」と考えてしまう選手と、「この風をどう利用して打ったらうまくいくかな」と考える選手では、試合が始まる前から随分と大きな差があります。
嘆いても状況が変わるわけではないので、いかにその状況でベストを尽くすかを考える方が良いに決まっています。
まあ、そうは言っても嫌な気持ちはなかなか払拭できないものなので厄介ですね。
それでも、少なくとも相手にはそうした「弱みを見せない」ように心がけるべきです。
私は、相手の消極的な発言や行動をみると、「これで勝てるな」と自信がわいてきたものです。
自分が弱み見せることで、相手はその分だけ強くなると考えれば、嫌な気持ちや不安があったとしても、ぐっと我慢して平気な顔をしている方がいいです。
そういう行動を繰り返していると、どんな状況でも平然としていられるような精神力が身に付いてきます。
大切なのは、常日頃からそう心がけて、行動をコントロールしようとすることです。
そういう「行動目標」をきちんと設定して、実践することです。
もっとも大切なことのひとつは「構え」です。
テニスという競技は、何時間も試合が続くこともありますが、実際にはポイント間やチェンジコートの時間がほとんどで、実際のプレー時間は大変短いものです。
その「インプレー」は、ボールを打球した瞬間から始まるのではなく、「構え」から始まります。
その「構え」が、相手にはっきりとわかるほど弱々しかったり、気迫が感じられなくて勝てるはずはありませんね。
でも、そのことを忘れて中途半端な「構え」を繰り返している選手は多いものです。
以前、「構え」に関して、
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目の表情と同じように、「構え」の姿勢からこころの状態を探ることができます。
「構え」で相手を威圧することもできます。
よく武道の世界では、「すきのない構え」ということがあります。
武道の達人と対峙したときに「構え」でその強さを実感できます。
それに威圧された相手は「まいった!」となるわけです。
テニスの場合でも、強い選手かそうでないかを見極めるときに、打っているボールやプレーの内容だけで判断するではありません。
その選手の歩き方や姿勢、立居振る舞いなどから強さを実感できるものです。
「強い選手の行動や振る舞いを訓練することで、テニスの実力を引き上げることができる」と書きましたが、行動を訓練することでテニスのレベルは格段に上がることが期待できます。
その第1歩として、これから実際のプレーに入る前の「構え」をどうすればよいのかについて考えることは大変大切です。
「構え」はたんなる姿勢のコントロールではありません。
自分のこころの状態をあらわすものです。
自分の気持ちを整理し、相手に立ち向かう気持ちや集中力を高め、姿勢と表情の良いしっかりとした「構え」を作る、このような一連の行動すべてが「構え」であることを覚えておいてください。
強い選手と同じような「構え」だけを真似ても、相手にはこころの状態が丸分かりになることはあります。
自分のこころの状態を最適にすることがなによりも大切です。
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ということを書きました、
もう一度確認して、相手にスキを見せない「構え」を身につけるように心がけて練習してほしいと思います。
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