2008年03月27日
左手をうまく使う(1165)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -93-
左手はバランスをとるのが役目だとよく言われます(もちろん右利きの場合)。
確かに、ラケットを持っているわけではないので(片手打ちの場合)、スイング動作がスムースに行われるようにバランスをとることは大変重要な役目です。
しかし、左手にはもっと大切な働きがあるのです。
この機能を生かせば、もっと楽にボールが打てるようになります。
多くの人はボールを打つとき、左手を前に差し出すでしょう。
「左手でボールを指差せ!」とよく言われたものです。
中には、左手を上に上げて打つ人もいますが(実際にいたので、笑ってしまいました)、普通は前に差し出すはずです。
このとき左手の前腕を少し内側に捻ってみましょう。
どんな違いがありますか。
それに気づくことができれば、あなたの身体感覚はかなり向上しています。
実は、左手を内側に捻ると、背中の筋肉が緊張して、胸を張ることができるようになるのです。
そうすると、ラケットをより後方に楽に準備することができ、体も捻りやすくなるので、そのパワーを利用してスイング動作を速くすることができるのです。
野球のピッチャーが、前に差し出したグローブを内側に捻りながら投げていることに気づいていましたか。
これは、胸を張って速いボールを投げるための工夫なのです。
捻りやすい角度に左手を差し出すことも、もちろん大切です。
肘を伸ばして、ボールを指差してはいけません(ちょっとかっこ悪いかも)。
この姿勢は、最も左手を捻りにくい形だからです。
軽く肘を曲げ、手首の力も抜いて軽く内側に捻る、これだけでスイングスピードは速くなるのです。
決して左手を上にあげないでくださいね。
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