2009年05月07日
ヒーロー(1618)
ゴールデンウィーク中はまったく家に帰れなかったので、今日の午後は休みをもらって(作って?)、娘たちと映画を見に行きました。
本当は、晴れたらサイクリングに行く予定でしたが、それは次回にお預けですね(いつになることやら)。
娘たちも、小学4年生と高校2年生なので、見に行く映画は、青春ものとか、ディズニーのアニメとか、SFものなんかを予想していましたが、リクエストは「仮面ライダー」でした。
タイトルは「仮面ライダー超・電王・・・なんちゃら」です(長すぎてよく覚えていません)。
「マジ?」と思いましたが、「それがいい!」と言い張るので、やむを得ず見に行くことにしました。
でも、「仮面ライダー」ですよ。
正直、乗り気にはなれませんでしたが、実は、これが、結構面白かったりします。
ジョークの演出もあったり、CG画面が凝っていたり、ストーリーの展開が早くテンポが良かったりと、楽しませてくれるように作られています。
だから、それなりに楽しむことができます。
しかし!「仮面ライダー」を子どもの頃に愛し、祭りの仮面売りの屋台の前で、「ウルトラマン」にするか「仮面ライダー」にするのかを長い時間迷っていたりした私にとっては、新しい「仮面ライダー」はどうも馴染めないのです。
新しい「仮面ライダー」は、人間と契約して融合し、凄い武器を手に戦いますが、格闘という点では、「もうちょっとがんばれ!」という感じです。
昔の「仮面ライダー」は、不器用にいつも一人でバイクに乗って戦いを挑み、しょぼい武器で苦しみながら相手を地道に倒していきます。
私にとっては、これが「ヒーロー」の戦い方です。
「ウルトラマン」が、3分間しか戦えないのに、「何で始めからスペシウム光線で戦わないの?」という疑問を浴びせられながら、やっとの思いで勝って空に飛んでいく、これがいいんですね。
「仮面ライダー」が、戦いが終わって、スペック的には凄いはずなのに、普通に見える(?)バイクに乗って颯爽と立ち去る姿を純粋に「かっこいい!」と思うのです。
やはり、「戦いは孤独」という概念が強く、それを、本当に真摯にやり抜いているからこそ、「ヒーローなんだなあ」、と感心するのです。
テニスの戦いも一緒ですね。
戦いは実に孤独です。
応援はいますが、味方はいません。
「ヒーロー」は常にそういう戦いを強いられるものなのです。
だからこそ、戦いに勝利した時に、大きな感動を呼ぶんですね。
何年か振りに、「仮面ライダー」を見て、そんなことを考えていました。
そして、風呂敷を首に巻きつけ、「ヒーロー」ごっこをしていた頃を懐かしく思い出していました。
もちろん、現代にも「ヒーロー」はたくさんいます。
多くの子どもたちが、孤独な戦いに勝ち、「ヒーロー」になることを、ともに夢みたいと思います。
「トオー」(初代「仮面ライダー」の雄叫びのつもりです)・・・・・ってか!
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