2009年05月02日
実戦ドリル(1613)
ドリル練習では、次のボールが予測できるので、打球した後に、すぐにそのボールを追うために走り出してしまいます。
しかし、実戦では、そういう動きをする選手であれば、逆を突かれて追い込まれます。
強い選手は、その判断力が高いものです。
そうした状況に対応するためには、そうしたことを想定して練習しなければなりません。
しかし、練習の中でその意識を持つことは難しことです。
そう感じていたので、最近のドリル練習では、子どもたちが緩慢に次のボールに対して動いた時に逆を突いてボールを出します。
そのことは約束してあります。
そうすると、打った後にちゃんと前を見て、相手の動きを見て、出されたボールに反応して動くことができてきます。
実に実戦的な動きができて、ボール出しのテンポを変えることで、実戦以上の動きのトレーニングになります。
この練習を始めてから、多くの子どもたちの動きが良くなってきたように感じます。
夏に向けてさらに強化していきたいですね。
でも、この練習の問題点は、ボールを出す時に相手の動きを良く見ていないといけないということです。
一日に何百球も球出しをするコーチの側からすると、その集中力を維持するのは簡単ではありません。
流れ作業のように、ただボールを出すのであれば、多少の腕の疲れを我慢すれば良いのですが、この練習は脳が疲れます。
実戦に近い練習をするために、コーチも実戦を強く意識してボールを出さなければならない、ということです。
大変疲れます。
でも、子どもたちの動きが良くなってくると、集中力が増してきます。
自然と声も大きくなって、気合も増してきますね。
そんな練習を続けていこうと思います。
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