2008年12月05日
思いを切る(1506)
大会も4日目を迎え、今日はコンソレーションが行われました。
こうした大会でコンソレーションまで行ってくれる大会は稀です。
大会をさっさと終わらせてゆっくりしたいのではないかと思わせるような運営も多いものです。
日本で行われる大会もあまり余裕があるとは思えませんが、この大会は選手のことを本当によく考えて運営されています。
宿舎の管理、ショッピングモールまでの送迎、空港への送迎、練習コートやボールの管理、本当に選手が気持よく参加できる大会だと思います。
とても安全な国であるということに加えて、こうした配慮を心地よく感じるので、何度も参加しようという気になります。
今回参加した子どもたちにも、そうした感謝の気持ちを持って帰国してほしいと思います。
さて、本日行われたコンソレーションで、和典は台湾選手の強いスピンボールに押し込まれ、切り返しのショットのミスを繰り返して敗退しました。
まだまだ戦う姿勢が高いと感じることはできません。
自分の強い気持ちを表現できるように訓練していかなくてはならないと思います。
同じくコンソレーションを戦った更紗と優は順当に1回戦を勝ち上がり、準決勝で対戦することになりました。
準決勝では、粘り強い返球とチャンスボールの思い切った打ち込みで勝った優が決勝にコマを進めました。
更紗は、課題であるフットワークを磨いて、優れた打球感覚を活かせるようにしていくことでさらに成長できると思います。
高い意識を持って練習してほしいですね。
決勝を戦った優は、準決勝と同じく、粘り強い返球と思い切ったショットのコンビネーションが冴えて、ファーストセットを簡単に奪ったものの、課題のサービスからリズムを崩し、セカンドセットを落としました。
その後、雨のため明日に順延となり、ファイナルセットのみを戦います。
今日のような戦い方をすれば十分に勝機があると思うので、気持ちを高めて挑んでほしいと思います。
明日は大会も最終日となり、決勝が行われます。
決勝にすすむ選手は、やはりとても高い資質を持っています。
自分との違いや、目指すべき指標を見つけることができるように観戦したいと思います。
我々の戦いは、明日の優のコンソレーションを残すだけとなりましたが、全体的に感じることは、「思いを切る」ことができないということです。
どうしても勝ちたい、と強く思うときは、どうしても勝ちたいという「思い」を切らなければなりません。
その「思い」を切ることができないと、不安や恐怖が襲い、思い切ったプレーができません。
だから、ゲームの流れもつかむことができません。
「思い」をきることはむつかしいことです。
だから、顔を上げて、気持ちを高め、声を出して、弱みを見せないように振る舞い、思いを切っていく、それが強くなるための唯一の方法です。
それを強く感じることができない・・・それが課題です。
子どもたちにはそのことを強く認識して、日々の練習の中でしっかりと訓練してほしいと思います。
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