2011年07月24日
表情(2242)
人間の気持ちは、表情や行動に出ます。
悲しそうな顔をして嬉しいことを思い浮かべてみてください。
反対に、本当に嬉しそうな顔をして、悲しいことを思い浮かべてみてください。
とてもむつかしいことに気づくはずです。
ということは、表情を作ることは、気持ちの変化を生み出すということです。
テニスジャーナルにはこう書きました。
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「目は口ほどにものを言う」といわれる。
また、スポーツの場面では、練習中や試合中に「表情を変えるな!」という指示が与えられる場合も多い。
このことは、「表情」には意味があり、それがプレーに影響するものであることを示している。
しかし、意外と自分の「表情」の変化が相手に有利な条件を与えていることに気づいていない場合や、気づいていても実行することを訓練していないために、十分に遂行することができない人は多い。
テニスコートの上で、自分の「感情」、特に自信喪失や不安の「感情」を相手に隠しておくことは大変重要なことだ。
私は、表情の中でも特に「目の表情」を大切にするように指導している。
相手のほうを怒りに満ちた目で突き刺すように見るのでもなく、不安げにきょろきょろするのでもなく、自分が最も集中した「良い目」で相手を見ることだ。
動物は、相手と対峙したとき、その「表情」、特に「目の表情」で自分との力の優劣を判断し、自分が不利だと感じると戦わずして退散していく。
人間も、動物と同じように「表情」によって相手の状態を無意識のうちに探っている。
相手に無意識のうちにプレッシャーを与えることができる「表情」は、試合を有利に進めるためにとても大切な要因である。
そして、そのような「表情」はトレーニングによって培うことができることを覚えておいてほしい。
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世界体操祭に参加して、私が感じたのはまさにこのことです。
私はテニスを教えています。
「いい表情で戦えない子」が多いことを憂います。
勝ちたいのなら、もっと「いい表情」で戦うべきです。
気持ちが表情に出ます。
気持ちが行動をコントロールします。
だから、いい顔で戦ってほしい、心からそう思います。
フェイスブックに、今回の遠征で撮った、「いい表情」だけを集めた写真集をアップしました。
特に子どもはいい顔をしますね。
なぜでしょうか?
純粋だからです。
好奇心が旺盛だからです。
自分の興味や感心があること、面白いと思うことに対しては、本当に真剣にのめり込みます。
この時の表情が、大人になって忘れてしまった純粋性を感じるからです。
私自身もいい表情で指導がしたい・・・そう思います。
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