2009年05月05日
最後は体力(1616)
もうひとつ感じたことは、「最後は体力」ということです。
私たちの時代と違って、今のジュニアの試合は1セットマッチがほとんで、体力よりも技術が重要視されるような感じがします。
一日に何時間も続けて試合をしないので、体力のある選手が最後に踏ん張って逆転で勝ち上がる、というようなことも少ないように思います。
でも、「体力」のある選手の方が、大きく飛躍するチャンスがあります。
この大会で、私の指導する選手が、予想を超えて勝ち上がりました。
予想は超えていましたが、トレーニングの時の洗練されつつある動きを見て、「これは!」という予感はありました。
素晴らしい才能を持っているわけではありませんが、しっかりとトレーニングをして、ちゃんと身体作りをしてきた成果が出たと言えます。
トレーニングは、やればすぐに効果が出る、ということではありませんが、続けていけば必ず成果が出ます。
相撲の世界には、「3年後の稽古」という言葉があるそうです。
花開くためには、地道にトレーニングと訓練を続けることが大切であることを教えています。
そうやって体力をつけていった者は、どの世界でも強くなっていきますね。
また、実は体力のある者は、精神的にも強くなります。
人間の心と体は別々のものではありません。
心身一体となって、その人間の能力を形作っています。
心を鍛えることは難しいことです。
でも、一心にトレーニングに打ち込んで、体を作り、体力を引き上げてきた者は、間違いなく「心も強くなる」、そのことは間違いありません。
トレーニングは確かに苦しい、でも、それを強い意志でやり続ければ必ず強くなる、それを信じて頑張ってほしいと思います。
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