2009年04月14日
停滞期を乗り越える(1596)
どんなことでもある程度レベルが上がってくると、そこから伸び悩んだり、意欲が低下する時期があります。
これを心理学では「プラトー」と言いますが、それを乗り越えたところに新たな成長があります。
私が本格的に(?)写真を取り始めた頃、コンパクトカメラとは違う写りに感動し、どんな写真を撮ってもうまく写せる気がして、毎日のように撮っていました。
しかし、しばらくすると、構図の取り方や写りがマンネリ化して、どれも同じような写真になっているように感じ、あまり撮らなくなりました。
私の気持ちが停滞していた時、あれほど必死に見ていたカメラ雑誌を見なくなりました。
興味が低下していたからですね。
しかし、ある時、何気なく見たカメラ雑誌の写真が気に入り、こういう写真を撮ってみたいという衝動に駆り立てられました。
その気持ちが萎えないようにと、新しいカメラを買いました。
新しいカメラを買ったことで、その意欲は再び湧き上がり、今はまた写真を撮ることが楽しくなっています。
ただ、初めの頃の楽しさとはちょっと違います。
初めの頃は、プログラムAEに任せて、構図は気にするものの、被写体を撮ることだけを意識していました。
今は、絞り優先AEをメインに、同じような構図において、ボケを変えたり、前景を入れたり、写真をイメージした通りに撮ることを考えています。
もちろん、逆光での撮影やマクロなどにも挑戦し、自分の技術を磨いています。
失敗も多いですが、その中から学ぶことが多く、それを楽しむ感覚があります。
写真を撮るために出かけることも多くなりました。
行動力も高まったということです。
テニスでも同じです。
初めの頃は、ただラリーが続くことが楽しくて、ただボールを打つことが楽しくてがんばります。
その内に、試合に出て勝てるようになり、練習とは違う喜びも感じるようになります。
でも、思うような成果が出なくて、そのことを親やコーチから言われることが苦痛になって、楽しくなくなってきます。
そういう気持で練習をしていても、一向にうまくならないような気がしてやる気が失せてきます。
そういう時は、周りで見ているよりも本当に苦しい思いをしますね。
テニスをやめてしまいたくなることも多いはずです。
それを何かのきっかけで乗り越えると、今までとは違う意識でテニスに取り組むようになります。
そうやって強くなっていきます。
実際にはそういう気持にならないでテニスをやめていく子も多いです。
それは、子どもたちの選択なので、私の仕事はできるだけそうならないようにいろいろなきっかけを与えていくことが仕事になります。
私と同じようにあたらしいラケットを買う、というのもいいかもしれません。
テニスの大きなイベントを見に行くのもいいかもしれません。
人は苦しい時期を乗り越えてこそ強くなる、というのは真実です。
だから、心理学でも「プラトー」を否定するのではなく、強い精神力を身につけるために必要なこととして肯定的に捉えています。
私が教えている子どもたちには、いろいろな経験をして強くなってほしいですね。
昨日、歴史人口学の先生が、「人工の減退期は、次の時代を作る時期」だと言っていました。
苦しい時期、停滞する時期は、次の成長を生む時期であることは間違いなさそうです。
そろそろ新しいラケットでも買いますか。
ついでに新しいレンズも・・・だめかな?
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