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大島コーチ
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テニスのサービス -2- (1610)



テニスの科学(58)

― サービスの球種打ち分け技術を科学する(2) ―


「球種によって動きはどう変わるのか(1)」

身体の使い方を変えることによって球種を打ち分ける技術が必要であると言いましたが、動きにどのような違いがあらわれるのかを知らなくては、球種の打ち分けなどできるわけもありません。

最近は、テニスのように捻りを伴う動作を解析する方法が充実し、関節の角度をすべて解析できる方法なども提言されてきており、より細かくて正確なデータを算出することが可能になってきました。

このようなデータを得るためには、けっこう大変な実験準備や解析過程を経なくてはなりませんが、このような点を解析して実際の指導に活かすことが大切です。

インパクトの形がどれくらい違うのかをみてみると、身体の開き具合や肩の回転角度と傾斜角度などに違いがあることが観察できます。

身体の開き具合がどれくらい違うのかを知るために、上から見たときの両肩を結んだ線とネットとの角度データを算出してみたところ、スピンサービスだけが他のサービスとは違うことが示されました。

フラットとスライスのサービスは、肩を十分に捻った位置から、肩を開きながら、つまり肩がネットと平行になるように回転させながら打球しているのに対して、スピンサービスでは肩の開き具合が小さいのです。

そのかわりに肩の傾斜角度はもっとも大きいことが示されました。

つまり、フラットとスライスは肩の水平回転を積極的に使うサービスであり、、スピンサービスは肩の垂直回転を使うサービスであるといってよいのかもしれません。

よく、肩の「横回転」と「縦回転」という言葉が使われますが、まさにスピンサービスと他の2つのサービスの違いを言い表している言葉です。

では、このとき身体の捻りの大きさに違いはないのでしょうか。

結論を言えば、捻りの大きさにはほとんど差がないということです。

つまり、スタートは同じで、その後の身体の回転運動を変化させることによって球種の打ち分けを行っているのです。

より丁寧に説明すると、スライスサービスでは、もっとも早いタイミングで、肩をほぼ水平に回しつつ打球し、フラットサービスは、まったく同じ動作でありながら、肩の開きをやや遅らせるとともに押さえぎみに打球するわけです。

それに対してスピンサービスでは、肩の水平での開きを押さえて、肩を上方向に引き出しつつ打球します。

肩は、球のような関節を形成しているうえに、肩甲骨の動きを伴って、複雑な動きが可能になっているので、このような使い分けができるのです。

ここで、

「よし、俺も肩の動きをトレーニングして、球種の打ち分けの技術をマスターするぞ!」

と意気込んでいらっしゃる方は少しお待ちいただきたい。

いま、身体の捻りについてデータをみてみたのですが、身体の捻りは胴体の捻りだけから生みだされるものではなく、むしろ膝や股関節などの下半身の動きによって生みだされる割合の方が大きいのです。

膝の動きも調べてみると、スピンサービスほど膝の沈みこみが大きく、その沈みこみを積極的に使って身体の捻りというか、身体の反りを生んでいることがわかりました。

スピンサービスは、その反りを利用し肩の縦回転運動を積極的に行うサービスの技術であるということができます。

それに対して、スライスやフラットサービスは膝の沈みこみがあまりみられません。

指導書などには、スピンサービスほど捻りが重要であるとかかれることが多いのですが、ここで言う捻りとは反りのことを言っています。

捻りの大きさにはほとんど差は見られませんが、パワーのあるサービスを打つためには、膝の屈伸をあまり極端に使ってしまっては、かえってパワーが落ちることが知られています。

身体の捻りと、反り、膝の曲げをバランスよく使うことが大切です。


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テニスの科学 | 投稿者 大島コーチ 22:34 | コメント(2) | トラックバック(0)