2008年03月25日
良い表情で戦う(1163)
試合に勝つためには、できるだけ「弱みを見せないこと」が大切だということを書きました。
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自分が弱み見せることで、相手はその分だけ強くなると考えれば、嫌な気持ちや不安があったとしても、ぐっと我慢して平気な顔をしている方がいいです。
そういう行動を繰り返していると、どんな状況でも平然としていられるような精神力が身に付いてきます。
大切なのは、常日頃からそう心がけて、行動をコントロールしようとすることです。
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こうした訓練を続けていると、自然と「良い表情」で戦うことができるようになってきます。
「良い表情」とは、どのような「表情」のことを言うのでしょうか。
「目は口ほどにものを言う」といわれます。
スポーツの場面では、練習中や試合中に「表情を変えるな」という指示が与えられる場合も多くあります。
このことは、「表情」には意味があり、それがプレーに影響するものであることを示しています。
しかし、意外と自分の「表情」の変化が相手に有利な条件を与えていることに気づいていない場合や、気づいていても実行することを訓練していないために、十分に遂行することができない人は多いのではないでしょうか。
テニスコートの上で、自分の感情、特に自信喪失や不安の感情を相手に隠しておくことは大変重要なことです(「テニスメンタル必勝法」より)。
私は、「表情」の中でも特に「目の表情」を大切にするように指導しています。
相手のほうを怒りに満ちた目で突き刺すように見るのでもなく、不安げにきょろきょろするのでもなく、自分が最も集中した「良い目」で相手を見ることです。
動物は、相手と対峙したとき、その「表情」、特に「目の表情」で自分との力の優劣を判断し、自分が不利だと感じると戦わずして退散していきます。
人間も、動物と同じように「表情」によって相手の状態を無意識のうちに探っています。
相手に無意識のうちにプレッシャーを与えることができる「表情」は、試合を有利に進めるためにはとても大切な要因です。
そして、そのような「表情」はトレーニングによって培うことができることを覚えておいてください。
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