2007年12月20日
対応力(1073)
今日もプリンスのセミナーで大阪に行ってきます。
関西人は「お笑い」にはシビアなので(?)、東京のセミナーのときみたいなおちゃらけた雰囲気が通用するのかどうかわかりませんが、一生懸命に話をしてこようと思います。
私が話をするのは、「民間クラブにおいて選手育成の環境をどう作っていけばよいのか」、ということです。
選手育成といっても幅は広いですが、主にはジュニアの選手育成になりますね。
私がこの仕事を本格的に初めて11年になりますが、本当に、本当にいろいろなことがありました。
もちろん、楽しいことばかりではなく、苦しいことも嫌なこともありましたが、そうした課題や問題点をできる範囲の中で解決してきた、解決しようと努力してきたことが今の環境を作ってきたと思います。
やはり、苦しいこと、嫌なことというのはより良いものを作り上げていくには必要なことなんですね。
しかし、今の子どもたちを見ていると、そうした問題点に立ち向かっていくバイタリティのようなものが欠けているように感じています。
ちょっと気に入らないことがあるとそれを避け、なんでもないトラブルでも親に甘えて自分で解決をしようとしない、コミュニケーションの力が不足しているので誤解や擦れ違いを修正できない、などの問題があると思います。
スポーツの世界では自分の思い通りにならないことのほうが多いに決まっています。
それを誰かのせいにしたり、自分で乗り越えていく力のないものは絶対に上には行けません。
そのためには、日常に起こる様々な問題に対しても、そうした姿勢で立ち向かうことができる力が必要だということです。
それを「対応力」と呼びます。
子どもたちには、その「対応力」をつけてもらいたいと強く思いますが、なかなか難しいことです。
「エースをねらえ」の主題歌ではないですが、「コートではひとりひとりきり、私の愛も苦しみも誰もわかってくれない」という認識から始めなければなりません。
だから「自分で」なんとかしようする、しなければならないと強く思うようになってきます。
それが「力」を生む原動力になります。
私が今の環境を作ってこれたのも、常に「自分」で考え、「自分」行動し、その「力」をつけてきたからだと思います。
多くの方にサポートいただきましたが、基本的にはそれに大きく依存することはありません。
最後の最後は、「自分」の力でしか乗り越えことはできないことを知っているからです。
そういう意味では、何年も続けてきて、それなりの「対応力」はついてきたと思います。
これは「人生における力」にもなっていますね。
子どもたちには、そんな「力」を身につけてほしいと思っています。
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大島コーチの持論である、
「苦しさが強さを生む」
という言葉を噛みしめて、日々コートに立っております。
不自由さが選手を育てると思いつつも、
ついつい甘やかしの手を差し伸べてしまう自分に
ふと気づくことがあります。
選手が苦しい状況にいるということは、
周囲もまた苦しさを共有せねばならぬと思っております。
「自分が苦しい時は、相手も苦しい時」
というのとちょっと似ているとも思います。
そういう気持で接していないと、思いも伝わらないし、感じられないですね。
特に子どもたちが苦しい状況の時は、ともに感じることを大切にしていきたいと思います。
ジュニアの指導は手間暇かかりますが、多くの感動を与えてくれます。
いろいろと大変なこともあるか思いますが、是非子どもたちの夢のためにがんばってください。
また、名古屋へもお越しください。お待ちしています。