2011年06月20日
泣いて強くなる(2217)
あまり試合に出たことのない子どもたちのためのトーナメントを開催しました。
24名の子どもたちが集まってくれて、一生懸命の戦いを見せてくれました。
試合に負けて泣いている子もいましたね。
じつは、初めて試合に出て、負けて泣く子はそれほど多くはありません。
「負けることの意味」が分からないからです。
ルールもよく理解していないので、試合をすることが精一杯なのかもしれません。
でも、何度か試合を経験してくると、負けて泣くようになります。
昨日の試合でも、
「この子初めて泣いたんです!」
と報告してくれたお母さんがいました。
「この子は強くなるためのステップをひとつ上がった」
・・・そう思いました。
なぜ、泣くのでしょうか?
勝ちたいと強く思うようになったからです。
その意欲が高まると、それと同じくらい「負けることが怖く」なります。
勝ちたいという前向きな気持だけが心を支配できればいいのですが、人間はそうはいかないようです。
だから怖くて、怖くて、そこから逃げ出したくなるような気持ちなります。
そして、試合が終わって、、その恐怖心から解放され、負けたという事実に感情が高まります。
だから涙を流します。
涙を流すことで、高まった感情を整えて、次に向かう意欲を育てます。
だから涙を流します。
そうやって・・・強くなっていきます。
この大会が、そのきっかけになった子もいるのではないでしょうか。
私にできることは、そのきっかけを与えることだけです。
泣いている子を見ると、
「テニスコーチでよかったなあ。」
と心から思います。
もっとたくさんの「泣いて強くなる」を作っていこうと思います。
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