2011年06月17日
積極的無関心(2214)
よく、試合で思うような成果が残せないと、
「このままでは上手くなれないのでは?」
「強くなれなかったらどうしよう!」
と不安になる親御さんは多いものです。
「コーチはどう思いますか?」
とも聞かれます。
たくさんの子どもたちを見てきたので、その才能や将来性をある程度は予測できます。
でも、それをいい意味で裏切るのがスポーツだと思うし、完全に読み切ることは不可能です。
私は、そんな時は、
「子どもの人生なんだから、子どもの思うように進ませることが最も大切な事だと思いますよ。」
「子どもがテニスを好きで続けているのであれば、無条件でそれをサポートすることが大切です。」
と答えるようにしています。
もちろん、そんな時、私は自分の指導力の無さを嘆きます。
もっとうまい方法はないか?
もっとやれることはないか?
いろいろと考えます。
いろいろな方法を試します。
それが、
「子どもたちの成長につながればいいな」
と思って真剣に取り組みます。
ただ・・・それだけです。
思うような成果が出なくて、テニスを辞めてしまうかもしれません。
でも、それはその子が選んだ「道」なので、ちゃんと「認めて」あげることです。
成果を求めすぎてはいないか?
自分の思いばかりを押し付けてはいないか?
子どもに自分の夢や思いを投影してはいないか?
・・・自問しなくてはなりません。
もし、今教えてもらっているコーチを信頼できなくて、コーチやクラブを変わることも仕方ありません。
でも、それが子どもの意志に沿っていることかどうかをよく判断しなければなりません。
送り迎えやレッスン料の負担など、親御さんたちは子どもたちのために多くのエネルギーを使います。
それと誇りに思って、「積極的無関心」でいることが理想的な親の関わり方だと説いています。
いろいろな解釈がありますが、
「積極的に無関心になるには、関心が向く対象をきちんと認識して、
その上で『これには無関心になろう』と考えなければなりません。」
という考え方が一番しっくりきます。
「子どもの人生の最高のパートナー」であろうとする理想的な考え方かもしれません。
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