2011年06月09日
スポーツはすべてを変える(2208)
フレンチオープン優勝の李娜が会見で着ていたTシャツに書いてあった漢字は、
「用運動改変一切」
です。
意味は、「スポーツはすべてを変える」、ということらしいです。
それだけスポーツには「魅力」や「人の人生を左右する力」があるということですね。
私は、テニスはもちろん、色々なスポーツ選手の指導してきました。
深く印象に残っているのは、
「絶対にオリンピックに出る!」
「絶対にグランドスラムにでる!」
「絶対にプロで活躍する!」
という、スポーツにかける「執念」です。
体が痛んでボロボロになってもなお前に進もうとする凄まじいまでのパワーです。
こういう選手を教えていると、とても疲れます。
その「執念」に押されて、「大きなプレッシャー」を受けるからです。
時には大きな「勇気」を持って、追い込んだり、ブレーキを掛けなければならないこともあります。
「本当にこれでいいのか?」
を深く自問した結果でなければ、与えることができません。
だから、いつもいつも考えます。
コーチングで最も大切な事は、「観る」ことですが、それこそ一挙手一投足を見逃さないように高い集中力を持って観ます。
また、できるだけそれをきちんと「記憶」しなくては、判断が下せません。
だから「思いつたこと」や「気がついたこと」をすべてノートに書き留めるようにします。
その習慣がついたのは、こうした選手を教えるようになってからです。
スポーツは、
「人の生活習慣や考え方まで変えてしまう」
ということです。
よく、
「それだけの思いを持ってスポーツにかけても成果が出なかったら意味がない」
とことを耳にします。
そうではありません。
確かに「成果」は大切なこと、目標を持って挑むべきことです。
頑張っても「成果」が出ないという「残酷さ」はスポーツにはあります。
でも、思ったような「成果」が得られなくても、「かける」ことが何よりも大切です。
すべてを犠牲にして打ち込んだという事実、これがかけがえのない時間であり、それが人の人生を豊かにします。
それが、「スポーツはすべてを変える」という本当の意味だと思います。
これからもそんな「思い」を持った選手とサポートをしていきたいですね。
そして、子どもたちには「スポーツの素晴らしさ」を伝えていきたいと思います。
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