2007年08月02日
感情のコントロール(959)
愛知県ジュニアもほとんどの試合を終えて、明日から全日本ジュニアに参戦する選手を乗せて大阪に出発します。
この夏もたくさんの試合を見ました(それが仕事ですから・・・)。
毎日、毎日、子ども達の試合を食い入るように見ていると時間はあっという間に過ぎていきます。
昼食を食べることを忘れてしまうこともしばしばです。
それほど熱中できるドラマを見ることができることを本当に幸せに思います。
そんな試合の中では、いろいろなことが起こります。
私はいつも子ども達の感情などのメンタルの状態を洞察するようにしていますが、なかなか感情をコントロールすることはむつかしいようです。
試合中に泣き出したり、ラケットを放り投げたり、いらいらして集中力を欠いたり、むかついて(この言葉は好きではありません)粗暴な行動をとったり、じつに様々な表現をします。
そんな時、やはりそういう行動は優れた選手として望ましくはないので厳しい態度で注意をしたり、諭したりしますが、でも、そのことを一方的に批判するものではありません。
スポーツは競い合いです。
相手と戦う「強い気持ち」がなければ勝つことはむつかしいと思います。
そういう気持ちが強い選手ほど、感情的になることはある程度は止むを得ないと思うのです。
勝ちたい気持ちがあるのかないのか良く分からないような感じで淡々と試合をする選手よりも、将来の可能性を感じます。
だから、指導者としては「それ」をまず認めなくてはなりません。
そして、どうすればその「勝ちたい気持ち」や「強い感情」を「勝つ」ことに結びつけることができるのかを辛抱強く教えていかなくてはなりません。
簡単なことではありません。
「人間は感情の動物」であり、それが唯一他の動物と人間とを区別するものだからです。
だからこそ「忍耐力」を選手も指導者も学び、メンタルコントロールの方法を学び、自分の考え方を少し変えて、持っている大きなエネルギーを「勝つ」ためにできるだけ有効に使う方法を身につけなくてはなりません。
それがある程度できた時(完璧なコントロールはむつかしいですね)、きっと、その「強い気持ち」は素晴らしい成果に結びついていきます。
私はそう信じています。
明後日からの全日本ジュニアの舞台での戦いでは、どんな可能性を見せてくれるのでしょうか。
どんな状況になっても「強い気持ち」を持って戦い続けてほしいと思います。
人気blogランキング参加中。読み終わったらクリックお願いします!!
ちょうど自分も今この感情を止められずにいて悩んでいました
自分はジュニアでも無いですし、「今まで」は試合は冷静にと淡々としていたのですが
ここ最近自分の感情が抑えきれずにキレてしまいプレーが雑になってきていました
やはり鍛えなければ忍耐力が無くなってくるというのはあるのでしょうか??
感情が抑えられない、ということは様々なきっかけで起こります。
何かのきっかけで感情の爆発のようなことが起こると今までの忍耐力では制御できないことも多いものです。
そんなことを何度か経験しながら、様々な状況に対応することができる忍耐力を身につけていきます。
その過程では、感情が抑えられないことがあるという時期は次のステップに必要なことなのではないでしょうか。
否定的に捉われすぎずに、そういう自分がいることを認めながらどう制御すればよいのかという次のレベルの忍耐力を見つけてください。
強くなりたい気持ちがあればきっと見つかると思います。
私の場合、テニスはそんなに感情むき出しにはなりませんが、普段によく爆発してますねー。短気というか、ヒスというか・・・。
普段の生活でもやはり大事ですよね、社会に出る=大人になる、につれて。
制御なのか、あきらめなのか難しいとこもありますし。
強い気持ちを持つという場面が大人になるにつれて減っている気がします。
部活を頑張っていた頃を思い出しました。
感情を上手くコントロールできると人生が豊かになるような気がします。
でも、根本には強い感情がなければならないわけで、それはできるだけ失わないようにしたいと思います。
私の情熱の源も高校時代の部活動です。今も宝物ですね。