2007年08月18日
ずるい(974)
大阪で行われていた全日本ジュニアも終了しました。関係者の皆さん、ご苦労様でした。
ちょっと一息と言いたいところですが、すぐに全国中学生大会がはじまります。休んでる暇はないですね。
そんな大会の中「ずるい!」という言葉を2回聞きました。
ひとつは、全日本ジュニアが大阪開催なので、出場する選手を応援するために大阪に来る家族が、ついでに「USJ」に行って来たことに対して「ずるい!」と言っていました。
ん~、これは理解できますね。
試合が終ってからにすれば、みんなで行くことができたのにとは思います。
でも、「USJはチケットを買えば誰でもいくことができるけれども、この大会に出るにはたくさんの試合を勝ち抜かなければならないんだよ。そうして切符を手に入れた君達をみんなはきっとずるいと思っているかもしれないね。そういう意味で君達はすごくラッキーなんだから、この幸運に感謝して精一杯自分の力を出し切ってごらん。」と言ったところ、納得したようでした。
誰でもが出場することができない大会だからこそ、その舞台に立ったことには思いっきり感謝して戦ってほしいですね。
もうひとつは、地域格差に対して「ずるい!」ということです。
レベルの高くない地域から選出された選手は、強豪ひしめく地域から選出された選手に比べて、やはり実力は劣る場合は多いものです。
強豪地区では勝ち上がることができなかった選手でも、ある地域に行けば十分に出場のチャンスがある場合もあるでしょう。
もし、それを「ずるい!」というのであれば、そこに引っ越すという手もありますね。
でも、そうまでして出場の機会を得ることにどれほどの意味があるのでしょうか。
レベルの高くない地域の選手は、練習環境が乏しい場合も多く、その環境を求めて自分達の力で努力しています。
競争も激しくないので、自分の力を磨く機会もそれほど多くはありません。
全日本ジュニアに出場することは大きな夢ではありますが、まずは自分の力を磨くことを大切にしてほしいと思うのです。
そういう意味で、レベルの高い地域の選手は自分の力を磨く機会がたくさんあります。
強い選手が多いので、悔しい負けを経験することも多いと思います。
しかし、そうした厳しい条件の中から勝ちあがる力をつけた時、それはきっと大きな力になっているはずです。
多くの選手が、自分の力を磨くために、敢えて厳しい地域にチャレンジするケースが増えているように感じます。
それは純粋に自分の力を高めたい、磨きたいという気持ちがそういう行動に表れているのではないかと思います。
全日本の舞台は遠いかもしれませんが、そのチャレンジはきっと君達の人生を豊かにしてくれます。
私たち指導者は、そうしたチャレンジを応援し、本当の力をつけるために精一杯サポートし、そしてより大きな舞台に立つ日を夢見て、ともにがんばる存在でありたいと思います。
名古屋は今日も大変暑いです。
でも、「その情熱は太陽よりも熱い!」と叫びながらがんばります!
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