2007年08月01日
変化ほど安定したものは無い(958)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -33-
いつも自分が安住していられる場所に居続けることで、「強さ」は確実に失われる。
「変化を求める」こと(積極的に遠征などに出かけることも含まれる)で、自分の「強さを維持」できることを覚えておいてほしい。
「変化」は安定した強さを維持するにはもっとも大切な考え方である。
選手として成長する例ではないが、変化することで強さを維持する例を挙げて話をしよう。
私は仕事柄いろいろなクラブを観てまわることも多い。
強い選手を輩出するクラブにはいろいろな秘訣はあるだろうが、そのひとつに「システムに固執しないこと」が挙げられる。
よく、「このシステムは完璧です。このシステムに沿って取り組めば強い選手になりますよ」と宣伝するクラブがあるが、「あほか!」と思う。
人間を育成するシステムに完璧はない。
完璧があるとしたら、その人間の育成にとって完璧なのであって、他の人にとっては迷惑極まりないシステムかもしれない(星飛雄馬を成功とするならば、星一徹の徹底したスパルタ指導は完璧といってもよいかもしれないが、あなたは好んで養成ギブスを付けられないでしょ?)。
このような考え方に陥るのは、人間を育成するという考え方に立っていないのである。
人間は刻一刻と変化しており、いかにそれに対応すべく智恵を絞るのかが、人間を扱う上での基本である。
ごくあたりまえの考え方なのだが、指導する側からのエゴを推し進めると、ひとつのシステムさえ作れば良いという考え方に固執してしまうのである。
私は「人間を育成する」という考え方に立って指導のカリキュラムを作っている(作ろうと努力している)。
だから、そのときにそのときの状況にあわせて(子どもを指導していると、身体的にも精神的にも大きな成長をするので、その変化は大変に大きい)、どの方法がよいだろうかと智恵を絞って考える。
考えに考えて、「よしこれでいこう!」と納得できるアイディアが浮かべば、それをできるだけ速やかに実行するようにしている。
今までとはまったく違うシステムになることもある。
システムを変更することは大変な労力を必要とするので、正直面倒くさいと思うことも多い(反感をかうことさえある)が、私のクラブが順調に成長してきたのは、「変化」を望んで受け入れたからだと思っている。
そういえば、星一徹も飛雄馬の成長(変化)に合わせて、養成ギブスの強度を上げていたように記憶している。
きっと飛雄馬の筋肉のつき方などをよく観察し、絶妙のタイミングを探っていたのだろう。
養成ギブスをつけながらの食事などが楽にできるようになった頃を見計らって強度が上げられるので、飛雄馬は「ええっ!どうして!」と驚きを隠せないようであった(そのときの表情はまさに「どん底」に突き落とされたかのような絶妙の描写であり、姉の明子の戸惑った泣き顔もなんともいえないくらい素晴らしいのだ)。
ん~、やはり、星一徹はすごい指導者だ。
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いつも自分が安住していられる場所に居続けることで、「強さ」は確実に失われる。
「変化を求める」こと(積極的に遠征などに出かけることも含まれる)で、自分の「強さを維持」できることを覚えておいてほしい。
「変化」は安定した強さを維持するにはもっとも大切な考え方である。
選手として成長する例ではないが、変化することで強さを維持する例を挙げて話をしよう。
私は仕事柄いろいろなクラブを観てまわることも多い。
強い選手を輩出するクラブにはいろいろな秘訣はあるだろうが、そのひとつに「システムに固執しないこと」が挙げられる。
よく、「このシステムは完璧です。このシステムに沿って取り組めば強い選手になりますよ」と宣伝するクラブがあるが、「あほか!」と思う。
人間を育成するシステムに完璧はない。
完璧があるとしたら、その人間の育成にとって完璧なのであって、他の人にとっては迷惑極まりないシステムかもしれない(星飛雄馬を成功とするならば、星一徹の徹底したスパルタ指導は完璧といってもよいかもしれないが、あなたは好んで養成ギブスを付けられないでしょ?)。
このような考え方に陥るのは、人間を育成するという考え方に立っていないのである。
人間は刻一刻と変化しており、いかにそれに対応すべく智恵を絞るのかが、人間を扱う上での基本である。
ごくあたりまえの考え方なのだが、指導する側からのエゴを推し進めると、ひとつのシステムさえ作れば良いという考え方に固執してしまうのである。
私は「人間を育成する」という考え方に立って指導のカリキュラムを作っている(作ろうと努力している)。
だから、そのときにそのときの状況にあわせて(子どもを指導していると、身体的にも精神的にも大きな成長をするので、その変化は大変に大きい)、どの方法がよいだろうかと智恵を絞って考える。
考えに考えて、「よしこれでいこう!」と納得できるアイディアが浮かべば、それをできるだけ速やかに実行するようにしている。
今までとはまったく違うシステムになることもある。
システムを変更することは大変な労力を必要とするので、正直面倒くさいと思うことも多い(反感をかうことさえある)が、私のクラブが順調に成長してきたのは、「変化」を望んで受け入れたからだと思っている。
そういえば、星一徹も飛雄馬の成長(変化)に合わせて、養成ギブスの強度を上げていたように記憶している。
きっと飛雄馬の筋肉のつき方などをよく観察し、絶妙のタイミングを探っていたのだろう。
養成ギブスをつけながらの食事などが楽にできるようになった頃を見計らって強度が上げられるので、飛雄馬は「ええっ!どうして!」と驚きを隠せないようであった(そのときの表情はまさに「どん底」に突き落とされたかのような絶妙の描写であり、姉の明子の戸惑った泣き顔もなんともいえないくらい素晴らしいのだ)。
ん~、やはり、星一徹はすごい指導者だ。
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2007年08月01日
甲子園出場(957)
愛工大名電高校野球部が愛知県大会決勝で中京大中京高校を破り、3年連続9回目の夏の甲子園出場を決めました。
やはり甲子園出場は何度経験しても嬉しいものですね。
選手諸君!良くがんばりました。本当におめでとう!甲子園でも優勝目指してがんばってください。
私が指導をし始めて春夏通算で10回目の甲子園となりますが、今までのチームと今年のチームは少し雰囲気が違いました。
今までのチームは「チームの柱」となるべき選手がいて、そういう選手を中心にするチーム力で戦ってきましたが、今年のチームはそういう傑出した力を持った選手がいるわけではありません。
戦前の予想もそれほど絶対視されるようなチームでもありませんでしたが、仲間を信頼する気持ちが強く結ばれた、まさに「チーム一丸」の戦いで勝利しました。
トレーニングの指導に行っても「俺が!」という強い自我を表す選手も少なく、大変仲の良い、まとまったチームでした。
身体的な能力も、技術力もそれほど優れた選手がいないだけに、どの選手も大変謙虚な姿勢で取り組みます。
これが「強さ」かなと思います。
そして、私が「目指すチーム」は「」こういうチーム」かなとも思います。
傑出した力がなくても、お互いの信頼関係が強く結ばれ、祖互いの力を心から信じることができるチーム作り、これが私のライフワークであると、愛工大名電高校の野球部の戦いを見ながら思っていました。
テニスは団体戦ではないだけに、なかなかチームに対する意識は持ちにくいものですが、自分の力を高めるためには仲間やクラブの存在は大変大きなものです。
そうした意識を高く持つことができるチームを作ることができた時、きっとここに集う子ども達は大きくその力を伸ばすことができると思います。
東海中日ジュニア、新人戦、県ジュニアと続く試合の中で、その力を何となく感じることができるようになってきました。
まだまだ理想には遠いとは思いますが、一歩づつ進んでいこうと思います。
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