2011年06月29日
故きを訪ね(2224)
ウィンブルドン裏話、その・・・ん、4ぐらいかな?
写真は、センターコートの選手通路です。
この上は、ウィンブルドンではお馴染みのロイヤルボックスです。
一昨日も、結婚式を挙げたばかりのウィリアム王子とキャサリン妃が試合をご覧になっていました。
今は改修が進んでいるのでどうかは分かりませんが、私が10年前に訪れた時のミドルサンデーにこっそりと座ったロイヤルボックスは決してきれいではありませんでした。
椅子の表装も少し剥げかかっていて、古い家具独特の匂いもします。
建物そのものも古めかしくて、それほど豪華でもありません。
まあ、古いものを大切に使うヨーロッパ文化を感じて、それなりの趣はありましたが・・・。
日本は、今、こうした文化がちょっと廃れてきていますね。
市街地のホテルなどは、近代化されたホテルよりも、配管がむき出しの、だけど歴史ある風情のホテルのほうが高い場合があります。
おじいさんや、おばあさんの使っていた家具をリメイクして婚礼家具として持っていくこともあります。
何でもかんでも新しいものがいいということではない、という文化は大切していかなくてはならないと思います。
ロンドンはあまり食べるものが美味しくなくて(美味しいところを知らないだけだと思いますが・・・)、ちょっとごみごみしていますが、そこらじゅうで歴史を感じることとができます。
日本では、特に都会ではそれを感じるところは少ないですね。
終わってしまったドラマ「JIN」で南方仁先生が、
「未来のこの国は、夜でも昼間のように明るいんです。
でも、ここでは、夜、火が消えれば誰かにもらわなければ先に進めない。
そうやって助け合わないと暮らしていけないんです。」
と、不自由な生活だけれど、人と人との付き合いの深さや、人の優しさを強く感じていました。
そして、
「何よりも、ここの人たちは、笑うのが上手じゃないですか」
と、不自由で、面倒で、苦しい生活でも、人と人との繋がり中で、楽しく生きているこの時代をうらやましく感じています。
歴史を学ぶとは、単に史実だけを記憶するのではなく、こうした感性を実際のものとして感じ取ることが大切なのかなと思いました。
もう一度、ロンドンへ、今はその気持ちが強いです。
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