2008年03月18日
不安の力(1156)
どんなに練習しても「不安」がなくなることはありません。
逆に「こんなに練習したのに勝てなかったらどうしよう」と「不安」は大きくなるかもしれません。
その「不安」をなくそうとたくさん練習することが大切なのではなくて、「不安」があること、足りないことがあることを「納得」して、「自己確信」できることが何よりも大切です。
フレンチオープンに添田選手のサポートに行った時、雨が降って練習コートが確保できずにアップだけで試合に臨んだことがあります。
それも対戦相手は最近売り出し中の、全豪オープン準優勝のトゥンガ選手でした。
練習コートの割り当てはあったのですが、一般選手に優先的に割り当てられることになり、戸惑いと不満もありましたが、その練習コートに入ってきたのはアガシ選手でしたので、笠原コーチと二人で、「まあ、これはしょうがないか」という感じでしたね。
それで仕方なく、アガシ選手の練習を横目で見ながらコート脇でアップを始めました。
フレンチオープンという大舞台であり、本当はしっかりと練習して試合に入りたかったところですが、添田選手の「表情」や「雰囲気」は、その状況を「納得」して、今自分に出来ることをやりきることに集中できていたように感じました。
アップをサポートするほうも自然と集中力が高まってきました。
人を引き込む力というのはこういうことを言うんですね。
試合に入ってもその「雰囲気」が壊れることはなく、前回大会では力の差を見せ付けられて敗れた選手、それも前年のオレンジボールチャンピオンに雪辱を果たしたのです。
もちろん、「不安」はあったと思います。
でも、それを「自己確信」に変えることができた、ということですね。
試合で力を発揮するためには、この「力」が必要です。
そのためには、いつでも自分のやっていることに「納得」できるように精一杯がんばる、ということですね。
それしか「道」はありません。
「ITFブルネイ大会」本日の結果
綾 6-1 6-2 ベトナム
優 0-6 1-6 ベトナム
晃子 2-6 1-6 オーストリア
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