2011年07月05日
不満を受け止める力(2228)
誰にでも不満はあります。
でも、不満を「嫌なもの」と捉えすぎてしまうことはどうでしょうか?
それにとらわれてしまうと、人の批判ばかりをするようになります。
ますます不満は大きくなりますね。
Twitterをみていて、ソフトバンク社長の孫正義さんは、多くの人からの不満や批判を堂々と受け止めて丁寧に返しています。
不満を真正面から受け止めるにはそれなりの力がいります。
避けずにまっすぐに自分の意見を押し通す、「リーダーシップ」とはこういうモノかもしれません。
不正なジャッジが多くて勝ち上がったある選手に対して文句を言ってる子がいました。
「あんな子が勝ったなんて許せない!」
という思いが大きいのでしょう。
そこには自分が勝ち上がることができなかった悔しさも含まれています。
「ものすごくもめて、泣きながら試合をしていたらしいですよ」
と報告もされました。
もし、泣くぐらい悔しい思いを試合中にしなければならないのであれば、レフェリーを呼んだらどうでしょう。
レフェリーを呼ぶ権利は選手に与えられています。
どんな大会でもレフェリーはかならずいます。
いないと単なる喧嘩になってしいますからね。
そういうルールを知っていれば、その中で正々堂々と戦うことはできたのではないでしょうか。
この前行われた「ロングウッドジュニアテニストーナメント」でも、大会前のクリニックでそのことを説明しました。
これは、子どもたちにちゃんとルールを知ってもらうためです。
そして、そのことを親御さんたちにも理解してもらうためです。
ジャッジでもめた後の気持ちはいいものではありません。
でも、それを親御さんたちがことさらに、
「あの子のジャッジがひどいのよ!」
と騒ぎ立ててもいいことはひとつもありません。
大切なことは、負けたという事実を受け入れて、次に負けないようにするためにはどうしたらいいのかを真剣に考えることです。
きちんとルールを理解し、正々堂々と戦う選手の前には不正は間違い無く少なくなります。
それが「強い」ということです。
また、それがちゃんとできない選手は、アウトのボールでも平気でインにしてしまいます。
「ジャッジが汚いと思われたくないから」
「その方がいい選手だから」
と思っているのであれば、強くはなりません。
正確にジャッジできる能力がなくてどうやって戦っていくのですか?
それと、プロの選手は自分の判断が間違っているかもしれないと思っても、あえてチャレンジをします。
これは、「自分が自信を持って打った!」ということを強くアピールするためです。
そのことによって相手にプレッシャーをかけ、自分の気持ちを高め、少しでも自分のペースにと考えるからです。
では、チャレンジシステムのない試合ではどうしますか?
冷静に審判にクレームをつけます。
審判がいなければどうしますか?
冷静に相手にクレームをつけます。
また、流れが悪い時であればトイレットブレークを使います。
それを「卑怯だ!」と非難するところをみたことがありますが、当然の策です。
いつもいつもということでは感心はしませんが、ルールを無視したわけではありません。
「ルールの中で自分ができる最善をつくす心構え」が出来ていないとそういう行動はできません。
いいですか、人を批判してはいけません。
ジャッジが悪い選手と戦うのであれば、きちんとルールを知り、その上で堂々と戦うことを心がけてください。
相手への批判が大きくなると、自分を見失ってしまいます。
そうならないように自分をコントロールできる選手だけが強くなってきます。
そのことを忘れないで強くなってください。
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