2009年03月24日
楽しく体を鍛えていく方法-3- (1575)
テニスの科学(45)
<レッスン中に出来るメンタルトレーニング>
さて、次はレッスン中に行なうことが出来るメンタルトレーニングを紹介しましょう。
その1は、集中力を養うとともに、コントロール性を高めるのに効果がある方法です。
非常に単純な方法です。
ターゲットを設定して、そこを狙うだけです。
ただし、反対側コートにターゲットを設定するのではなく、ネットの上に仮想のターゲットを思い描き、そこを狙って打つ練習をします。
よくあるパターンは、反対側コートに目標を設定する場合ですが、確かにこの方法でもコントロール性を高めるのに効果はあります。
しかし、目標が近くに設定される場合に集中力が高まり、コントロール性も高まることが知られています。
また、ネット上にターゲットを思い描くのにも集中力を要するので大変効果が高いです。
その2は、出来るだけリラックスすることです。
多くのテニススクールでは、一度に多くの人がプレーをするので、ドリル練習などでも順番待ちの時間がかなりあります。
その時間を利用して、リラックスするための訓練をします。
リラックスするための第1段階として、立つことを意識してください。
多くの人は立つことなど意識することはないと思わますが、ちょっと意識を向けてやると、いかに力を入れて立っているのかということがわかるはずです。
知らず知らずのうちに緊張して、それが習慣化してしまっているのです。
そうすると筋肉はだんだんと柔軟性を失い、動きがぎこちなくなったり、疲れやすくなったりします。
つまり、楽に良い動きをするためには力を抜いてやることが重要なのです。
具体的な方法は、まず足を肩幅に開きます。
骨盤の幅に立つといった方が正しいです。
そうすると、体重を骨で支えることが可能になり、筋肉に対する負担が減ります。
そうしたら、次に太股の前面の筋肉を緩めるように努力してください。
バランスが少しでもくずれると力が入ってしまうので、けっこう集中力がいります。
それができたら、足の裏の感覚に意識を向けて、かかとと母指球に力を感じながら、足裏全体がベターっと広く地面を捉える感覚を味わってください。
これだけでずいぶんリラックス感を味わうことができます。
さらに出来れば腹式の呼吸を、呼気を中心にゆっくり行ない、全身の力を抜くようにすることが望ましいですね。
良い動きを生み出すためにはリラックスして力を抜くことが大切なので、意外な程よく効くトレーニング方法なので是非お試しください。
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