2008年08月27日
今、自分にできることだけに目を向ける(1405)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -165-
私の「ものの考え方」を変えるきっかけになった出来事がある。
それも、以前紹介したものであるが、次のようなことだ。
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私がアメリカに渡って数ヶ月が経った頃、私の妻が子どもを連れてアメリカにやってきたときのことだ。
家族に会うことができた喜びと緊張から解き放たれた安堵感で満たされたときに、それまで休みなく働いてきた疲れがでたのだろう、私はドライブに出かけた帰りの高速道路で居眠り運転をして、事故を起こしてしまった。
時速120km以上のスピードでの事故では命の補償はない。
ところが、いくつかの幸運が重なり、車は大破したが、妻が軽い擦り傷を負った程度で済んだのである。
事故直後は、道路封鎖をしたパトカー、駆けつけたレスキューや救急車などで騒然としていたので、無傷でぴんぴんしている自分がなんとなく恥ずかしく思えて、命が助かったことに対する感謝の気持ちを持つどころではなかった。
ところが、ホテルに帰ってから事故を振り返ったときに、その恐怖がよみがえってきて震えが止まらなかったのを覚えている。
そして、疲れて眠っている子どもを抱きしめて生きていることに感謝した。
そのときに私は「死」を明確に意識した。
「人間はいつか死ぬ、それが明日かもしれない」と強く思うようになった。
そして、「もし、明日死ぬとしたら、お前は満足して死ぬことができるのか?」と問い続けるようになった。
宗教には「死生観」というものがある。
これは簡単に言うと、「「死」を意識することで「生」を活き活きとしたものにすることができる」という教えである。
「悔いのないように今を生きる」、この考えが私の情熱を生み出しているし、自発的な行動力の源になっている。
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ということだ。
こういう「ものの考え方」が「自分のもの」になると、「今」に強く目を向けるようになる。
テレビドラマ「女王の教室」で阿久津真矢先生は、
「ありもしないことや将来のことを考えすぎて、今やるべきことに意識を向けないのはおろかです。」と言っている。
人間が「強さ」や「忍耐力」を身につけていくためには「絶対的な法則」であることを忘れてはならないと思う。
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