2009年01月27日
テニスのアドバイス -7- (1558)
テニスの科学(21)
・スナップを使う
テニスのサービスなどで手首のスナップを使うのは好ましくない。
実際にスナップ動作を積極的に行なった場合には、ボールスピードもコントロールも悪くなることが実験的に確かめられている。
また、上級者ほどスナップ動作を使わないこともわかっている。
しかし、実際に写真などを見ていると、手首を返しているように見える。
これは前腕の回内と回外、肩の内旋と外旋、さらには手首を親指方向と小指方向に曲げる動きでこの動作を行なっているのであって、決して手首の返しの動作を使うのではないことを理解して頂きたい。
・肘を曲げて、ラケットを落とす
サービスに関係するアドバイスで、肘をあげてラケットヘッドを下に垂らすようにしてからスイングを指導することがある。
その時にラケットが背中を掻くようにとかいうようなアドバイスが行われることもあるが、これは間違いである。
実際にはフォワードスイングに向けて、身体の捻り戻しが先行し、これに前腕の回外と肩の外旋、さらには手首を親指方向に曲げる動きが行われることによって、円を描くような動きになるのであり、その場合に、ラケットが背中のすぐ近くを通ることは無い。
また、ラケットも肘を中心とした円運動になるわけではない。
・インパクトの瞬間にぎゅっと握る
ボールスピードを高めるために、またインパクトでのフェース面を安定させるためにインパクトの瞬間にグリップをぎゅっと握りなさいといわれることが良くある。
実際にはインパクトで強く握ってもボールスピードには影響は無い。
また、いちいちその様なことを考えて打球していては、スムースなスイングにはなりにくい。
逆に力を抜いて(ラケットを支えるように持って)、スムースに振り抜くようにした方が、インパクトにおける適切なグリップ力が発揮されやすいこともわかっている。
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