2009年01月02日
自立(1534)
スポーツにおいて、強くなるために最も大切なことは「自立」することです。
橋本治(「橋本治の男になるのだ」ごま書房)は、
「「戦いに勝つ」は、「なれあいの群れから離れて、自分の信念に従って生きる-そのことを押し通せる」です。このことこそが「自立」で、「自立」とは「戦い」が成り立たなくなった現代に唯一残された「戦い」なんです。」
と言います。また、
「「自立よりも重要なこと」というのはなにか?それは「一人前になること」です。」
と言っています。
この一人前とは、「「自分のすべきことはなんでもする」です。
「自分のするべきことは何でもすると覚悟して、なんでもする」です。
そしてこのことは、もちろん、「できないこと、わからないこと、知らないことを、できない、わからない、知らないと素直に認める」と同じです。
このような「覚悟」を貫くことははなはだ困難だと思います。
しかし、「孤高に耐え」、「個」の強さを身につけない限り強くはなれないというのは法則です。
私は子どもたちにそんな「強さ」を身につけてほしいと思っています。
しかし、「自立」を妨げるものは多いものです。
元旦の中日新聞に、「スポーツの変」と題してスポーツ指導に関する問題点が指摘されています。
ルールを無視して自分の要求だけ突き付ける風潮が高まっているといいます。
それが多くのスポーツ指導の現場で大きな問題となっているということです。
そういう実感は私にもあります。
だからこそ、多くの子どもたちに「自立」の「場」としての環境を作っていきたいと考えています。
寮を作ったのもその一環です。
生活する力を付けることで「自立」が促され、それがスポーツにおいてとても良い効果をもたらします。
もちろん、苦しいことや嫌なことはいっぱいあります。
それを乗り越えてこそ「自立」が達成できる、そう考えます。
スポーツを真剣に続けることは苦しいことの連続です。
その時に過度に手助けをせず、忍耐強く見守り、「自立」を通して本当のスポーツの素晴らしさを手に入れていく、そんなアカデミーにしていきたいと思っています。
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