2009年02月22日
テニスのフットワーク -8- (1585)
テニスの科学(33)
◎踏み込み足はかかとから
次に、スタンスの違いがインパクト位置にどう影響するのかに興味を持ちました。
スタンスが違えば、当然、インパクト位置にも違いがあらわれるであろうと考えたからです。
インパクト位置をみると、初級者は、中級者と上級者とは明らかに違いがあることが示されています。
中級者と上級者は、各スタンスにおけるインパクト位置に違いがないのに対して、初級者は、ばらつきがみられ、インパクト位置が身体に近いことがわかります。
テニスのフォアハンド・ストロークでは、体に対する足の位置や、前足の向きがボールの方向を決めるという報告があります。
また、この初級者は踏み込み足のつま先が内側(時計の正方向)に屈曲されたまま、かつ、つま先から着地してスイング動作を行うことが観察されています。
つま先を屈曲したまま着地することは、腰の回転を制限することになり、並進運動の次に行われる回転運動がスムースに行われなくなります。
そのために、初級者では左右腰の角度がネットに対して、直角に近くなり、インパクト位置が身体に近くなったのです。
踏み込み足のつま先を内側に屈曲させたまま、つま先から着地して打球してみてください。
身体の回転がスムースに行われず、非常に窮屈な感じで打たなければならないことがわかると思います。
また、一流選手が踏み込んで打っている写真をみればわかりますが、ほとんどの場合、つま先の内側への屈曲は行われず、つま先ではなくかかとから踏み込んで打っています。
それによって次の回転運動をリズミカルに、スムースに行うことができるのです。
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