2009年02月02日
テニスはどうすれば上手くなる -2- (1564)
テニスの科学(23)
いくらこの基本的な練習が重要であることが理解できたとしても、民間のテニススクールで「素振り」を導入することは難しいと思います。
私も一般の方を対象としたスクールを受け持っていますが、素振りなどは行いません。
それは、1球でも多くボールを打ちたいという皆さんの要望に応えなくてはいけないという思いと、時間的な制約があるからです。
しかし、できるだけ優しい練習から行うほうが良いことは間違いないので、練習のはじめは、「手」でできるだけ優しいボールを投げて、それを打つから練習するようにしています。
いきなりネット越しにボールを送球することは避けていただきたいと思いますが……まわりのレッスンがそうでないとなかなか導入しにくいかもしれませんね。
また、 レッスンの導入にしてもそうですが、優しい技術から導入するようにしています。
ストロークよりはボレーの方が、対応という点から考えても優しいはずです。
小さな子どもに打球させてみると、ボレーのようにノーバウンドで打つ方がはるかにうまく打ちます。
これは、ボールの飛行軌跡の情報処理がワンバウンドのボールを打つよりもやさしいからです。
やさしいボールを打つことから始める方が、身体感覚をチェックすることもやさしいので、導入としてはこの方が良いと思います。
もちろん、ジュニアの選手育成コースでは素振りの練習を、トレーニングとして位置づけて行っています。
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