2009年02月16日
道具を大切にする(1579)
良いカメラやレンズを買うと、何だか嬉しくなっていつでも持ち歩き、気が向いたらシャッターを押しています。
もちろん、練習にも持って行って、子どもたちの表情やスイングを撮ったりしています(さすがにレッスン中に撮ることはありませんが・・・)。
この前、試合にも持って行きましたが、見る試合がたくさんあるとなかなか写真を撮る余裕はないですね。
そして、写真を撮った時には、家に戻ってきて写真の整理やカメラのメンテナンスをします。
カメラやレンズについたほこりをブロワーという道具で吹いたり、液晶ビュー画面の汚れを丁寧に拭いたりします。
結構面倒ですが、これがまた楽しいのです。
よく考えてみると、私たちがテニスを始めたころは、みなラケットなどの道具をとても大切にしていたように思います。
木のラケットだったので、雨で湿気ると反ったりしますので、ちゃんとカバーを付け、中に乾燥剤などを入れていました。
何本か持つようになると、反りを防ぐ木の枠でできたプレスにラケットを挟んで持ち歩いていました。
私がこだわったのはグリップです。
人差し指にグリップテープの溝がうまく当たるように、何度も何度もグリップテープを巻き直します。
当時は、今のように優れたオーバーグリップなどないので、革巻きのグリップを丁寧に巻き直しながら使っていました。
また、グリッパーという道具があって、これはグリップの部分だけがある道具ですが、ちゃんと市販されていました。
でも、あまりお金がなかったので、使わなくなったラケットのグリップを切り落とし、それに同じようにグリップテープを巻いて授業中も握っていましたね(授業は聞いていたような、聞いてなかったような・・・聞かないでください!)。
そうやって道具を大事にすることを覚えていったと思います。
今は、良いものが何でも揃います。
小さな子どもでも何本ものラケットを持ち、颯爽とプレーします。
そのプレーに魅了されることは多いですが、試合の後、乱暴にラケットをしまい込んだり、バッグの中が煩雑だったり、グリップがぐちゃぐちゃに巻かれているのをまったく気にせずに使っていたりするのを見ると、もうちょっと丁寧に扱ってほしいなと思います。
イチロー選手は、自分の道具は自分でメンテナンスするそうです。
「自分の感覚は自分でしかわからないので、ちゃんと自分でやらなければならない」と言っていました。
こういう「感性」は大切ですね。
毎年、多くの子どもたちを連れて海外などに遠征に出ます。
その時、初めに言うのは「自己管理」です。
自分の持ち物をちゃんと自分で管理することは言うに及ばず、早めに睡眠をとる、ちゃんとストレッチする、怪我があればケアをして、試合前には十分に力を発揮できるようにアップをする。
こうした一連のことをしっかりとできる選手になるということです。
その「感性」を磨くためにもっとも大切なことが、「道具を大切にする」ということなのだと思います。
今日も何枚か撮ってきました。
なかなか良い写真を撮ることは難しいですが、「感性」を磨くためにちゃんと道具の管理をしようと思います。
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