2009年02月17日
テニスのフットワーク -5- (1580)
テニスの科学(30)
◎スタンスの違いによるボールコントロール得点に差はない
各スタンスにおけるボールコントロール得点の結果をみると、初級者において、すべてのスタンスで、ランニング・ショットよりもスタンディング・ショットの得点が高い傾向が若干みられるほかは、特徴的な傾向を読み取ることはできません。
スタンディング・ショットよりもランニング・ショットの方が高いフットワークの能力が要求されるのは当然のことであり、初級者ではランニング・ショットに対するフットワークの能力が備わっていないということができます。
しかし、スタンスの違いによる差は見い出すことはできません。
中級者と上級者は、どのスタンスで打球したとしても、ボールコントロールにそれほど差はないのに対して、初級者ではスクエアとクローズのほうが、オープンに比べて高い得点を示すと予想していたので、この結果は意外でした。
この結果をみる限り、スタンスが違ってもボールコントロールには差はないということができます。
しかし、得点だけでは、ボールコントロールを評価することができないと考え、ボールの打球コースを調べてみることにしました。
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