2008年12月26日
イメージトレーニングをしよう(1527)
テニスの科学(6)
コントロールを高めるためにはイメージトレーニングが効果があるだろう。
実に様々なイメージトレーニング法があるが、大きくいって外的イメージトレーニングと内的イメージトレーニングに分けられる。
外的なイメージとは、外から観察しているいわゆる“見ているイメージ”である。
自分の理想とするプレーヤーのテイクバックの位置やフィニッシュの姿勢などの視角的なイメージが主となり、それを目標としてイメージを思い浮かべながらスイング動作を練習するトレーニング法である。
これに対する内的イメージとは、自分が実際にスイングしているときに関与しているイメージであり、いわゆる“遂行しているイメージ”である。
理想のスイングに近づけるために、身体をどう動かすのかといった筋感覚的なイメージが主であり、肩の捻りや、身体の過重位置やリズム、バランスなどの身体感覚を感じながら行なうトレーニングである。
この2つのイメージトレーニングのうちどちらが重要なかというと、これまでの研究では内的なイメージが主体になるように、つまり自分が実際にスイングしたり、打球している時の身体感覚を感じながらイメージトレーニングをした方が効果が高いようである。
テニスにおいては、姿勢を保持するための背中の感覚、ストロークにおける軸足内側の感覚、テイクバック時の肩後面の感覚と捻り感覚が重要である。
もちろん、このようなイメージトレーニングとともに高い身体意識を構築するための指導が重要になってくる。
そのためには、何度も繰り返すが、応用的な練習だけではなく、身体感覚を感じながらくり返し行なう基礎的練習をおろそかにしてはいけないのである。
また、生徒の欠点をうまく模倣できるコーチは指導がうまいといわれる。
生徒の“身”になってスイング動作を行なうことができるということであろう。
そして、生徒と同じような筋感覚で打球することができるので、もしくはそれを感じ取ることができるので欠点や矯正点を導き出すのがうまいのである。
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