2008年06月30日
バックで攻める!(1348)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -142-
私達の時代はバックハンドが弱点だった。
勝とうと思ったら「とりあえずバックに打っとけ」が当たり前の作戦だった。
しかし、今やバックハンドは弱点どころか大きな武器となっている。
その武器を持って世界で戦っている選手も多いが、苦手とするショットであることも多い。
ここでは、その苦手を克服して、バックハンドを更なる武器として磨く方法を伝授しよう。
●高い打点で打つ
苦労してラリーをつなげ、相手の攻撃を凌いでやっと来たチャンスボール、高い打点からバシッと決めて試合に勝ちたい。
誰もがそう思うが、高い打点から打ち込むことはそれほど容易なことではない。
ましてや両手打ちバックは片手のフォアに比べればスイングも小さくなり、高い打点で打ち込むことはより以上に難しくなる。
しかし、チャンスボールを打ち込むことができなくては強くなることはできない。
ここではそのための方法を解説する。
高い打点でボールが打てない人は、高いところに腕を上げられない。
ラケットを普通に持ち、いつも通りのテイクバックの形から肩より上に腕を上げようとしたとき、肩が緊張して腕に不自然な力が入っているようなら、高いバウンドのボールも打ちにくいはずだ。
肩より上に腕を上げようとするとき、肩周りの筋肉を緊張させず、腰あたりのインパクトの形と同じ腕の感覚で上げるようにすると、ラケットは「オープンフェース」になる。
これが楽に腕を上げられる形だ。
そのかわり、オープンフェースに構えてから、高い打点からフラット気味の打球を打ち込むには、打点は腰の高さでとらえるときよりも前になる。
軸は崩さずに、その軸を斜め前に傾けるようなフォームになる。こうすることで腕を使いすぎることなくスムースに高い打点でスイングすることができる。
トッププロでも小柄な選手には必須のテクニックで、マルセロ・リオスなどがこのテクニックを使って高い打点で鋭いバックハンドを打っていた。
これをマスターすれば、高いバウンドのボールもうまく処理できるはずだ。きっと強くなる。
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