2008年06月05日
ただ強くなるために(1324)
私は「春」という季節があまり好きではありません。
写真家としての私(?)にとっては、桜が咲き、多くの花々が色づくこの季節は創作意欲が沸く素晴らしい季節ですが、コーチとしては、大事な試合が続くので少々ナーバスになることもあります。
特に高校3年生は、ジュニアでは最後の年になるので、「どうしても勝ちたい」という思いが強く、その反面、「負けたらどうしよう」、「今まで以上の成績が出せなかったらどうしよう」という「不安」や「恐怖」がこころを支配します。
十分な力を持っていながら、それに打ち勝つことができず、力を出し切れないままに敗れ、テニスを辞めていく選手も多いものです。
そんな選手にかける言葉はなかなか見つかりません。
「これでテニスが終わったわけではない」
「もっと才能を磨く努力をしよう」
と言ってみても空しくなる時さえあります。
前に、
「どんなにがんばっても届かないものがある。それがスポーツの残酷さでもある。でも、『思い』が強ければ、そうとわかっていてもがんばることができる、というのも真実である」
と書きました。
この季節には強くそう思います。
悲しく、つらく、くじけそうになることも多いでしょうが、「自分自身を磨く」ためにがんばってほしい、そう言うことしかできません。
そして、いつまでもテニスを続けてほしい、と思います。
そんなことを考えていたとき、ふと目に留まった漫画があります。
「はじめの一歩」(「週間少年マガジン」講談社、2006年第16号)より
一体どこまで走ればいいんだろう?
なんのために・・・・?
(その答えはとうに出とるじゃろうが、強くなるためじゃ!!)
顔を上げて前を見ろ!
上を見ろ!!
ああ・・・・なんて広いんだ
世界は果てしなく続いている・・・・
ゴールなんて見えるワケがない
走り続けなきゃ届くハズがない
-だけど
この世界のどこかに必ずあるハズ!
ボクの追い求めている答えが!!
強くなりたい!
(強いって・・・一体どんな気持ちですか?)
強くなりたい!!
強くなりたい!!
もう迷わない!
もう立ち止まらない!
答えを見つけるまで
走り続けるんだ!!
言葉だけだとうまく伝わらないかもしれませんが、私が伝えたいのはこういうことです。
「恐怖」や「不安」に支配されそうになっているあなたに読んでもらいたいと・・・思う。
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