2008年06月24日
「この世界」で戦う(1342)
錦織圭選手のグランドスラム本戦のファーストチャレンジは、6-4、5-7、Retという結果の終わりました。
痛めていた腹筋の痛みがひどくなり、棄権で終わることを何よりも本人が一番悔しく思っていることでしょう。
しかしながら、前週大会の準優勝で世界ランク60位の選手に対して対等以上の戦いを見せた圭選手には大きな可能性を感じます。
私が想像していた以上の成長を遂げた圭選手をなんとも不思議な気持ちで見ていました。
「何が彼を変えたのか?」、その疑問に対する答えは見つかりません。
たまたまNHK解説で来ていた谷澤コーチと話しをしていた時に、率直に質問してみました。
彼も突然に力を発揮し、史上最年少で全日本を圧勝した経験を持っているので、そのあたりの「感覚」のようなものがわかるかもしれないと思ったからです。
彼は、「この世界でもやれるかもしれない、という自信がついたということでしょう。」と言っていました。
「この世界」は、はじめ途方もなく遠いものだと感じています。
でも、「この世界」をちょっとだけ垣間見て、おそるおそる踏み込んでみて、自分の想像よりも現実味のする世界だと感じられた時、人はきっと自分の想像を超えた力を身につけるのかもしれません。
今まで誰も超えることが出来なかった記録をたった一人の選手が破ったとたんに、何人もの選手が記録を破っていくというのも同じ心理が働いているからです。
想像の世界、夢の世界を現実のものとして認識し、その世界で自分の可能性を信じることが出来る者だけが「この世界」で戦うことが出来る、そんなことを思わせる圭選手の戦いだったと思います。
これからの彼の可能性を信じて戦いを見届けていこうと思います。
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