2008年09月23日
「構え」で勝つ(1432)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -175-
「目の表情」と同じように、「構え」から「こころの状態」を探ることができる。
「構え」で相手を威圧することもできる。
先にも述べたように武道の世界では、「すきのない構え」ということがある。
武道の達人と対峙したときには「構え」にその強さを実感できる。
それに威圧された相手は「まいった!」となるわけだ。
テニスの場合でも、強い選手かそうでないかを見極めるとき、打っているボールやプレーの内容だけで判断するではない。
その選手の「歩き方」や「姿勢」、「立居振る舞い」などから強さが実感できる。
以前、「強い選手の行動や振る舞いを訓練することで、テニスの実力を引き上げることができる」と書いたが、「行動」を訓練することでテニスのレベルは格段に上がる。
その訓練のはじめとして、これから実際のプレーに入る前の「構え」をどうすればよいのかについて考えることは大変大切である。
どのような状況でも常にこのような「構え」を作ることを指導している。
「構え」はたんなる「姿勢」のコントロールではない。
自分の「こころの状態」をあらわすものである。
自分の気持ちを整理し、相手に立ち向かう気持ちや集中力を高め、「姿勢」と「表情」の良いしっかりとした「構え」を作る、このような一連の行動すべてが「構え」であることを覚えておいてほしい。
強い選手と同じような「構え」の「型」だけを真似ても、相手にはこころの状態が丸分かりになる。
自分の「こころの状態」を最適にすることがなによりも大切だ。
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