2008年03月05日
姿勢のコントロールを覚える(1143)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -88-
力を抜くことがどれほど大切なのか身に沁みてわかったことと思う。
しかし、テニスは止まってボールを打つ競技ではない。
常に動いて、コート上を駆け回って、ボールを返球しつづけなければならないのだ。
しかも、ネットをはさんで行う競技の中で、最もコートが広い競技なのでなおさら厄介だ。
もう少し狭ければ、こんなにしんどい思いをしなくて済むのにと思ったことのある人は多いはずである。
私は、自分のコートは狭くて、相手のコートは広ければ良いと思っている(みなさんもそうでしょう!)。
そんな競技なので、走らされて、バランスを崩すことも多いはずだ。
そのとき、うまく姿勢をコントロールできれば、基礎的訓練法で学んだ「脱力の極意」が活かされるのだが、逆にできなければ、何の意味もなくなってしまう。
それほど「姿勢のコントロール」は重要である。
-自分の重心位置を知る訓練-
「もっと重心を落として!」
「重心が高いからバランスよくラケットが振れないんだ!」
「重心をもっと前に移動して打って!」
このようなアドバイスを受けた経験は誰もがあるはずです。
テニスに限ったことではありません。
あらゆるスポーツで使われる言葉です。
なんとなくわかるような気もしますが、いったい何のことなのかをはっきりと理解しているわけではなさそうです。
重心とは、「物体の各部分に働く重力の合力が作用すると見なせる点。質量中心と一致する。」だそうです。
何の事やらよくわかりませんが。簡単に言うと、やじろべえ(若い人は知っているかな?)のように、バランスがとれる点のことです。
この点を意識して運動を行うことの重要性を表しているのが先のアドバイスなのです。
しかし、具体的に「重心はどこ?」と聞いても、「ここだ!」とすぐさま答えられる人はいないでしょう。
そう、重心は目に見えるものではないので、その点を指摘することは難しいのです。
でもこのトレーニングをすればあなたも重心の位置を知ることができます。
もちろん重心は3次元空間に位置しているので、普通は腰のあたりにあるものですが、この位置を知ることは難しいので、今回は2次元的に重心位置を知る方法を教えましょう。
前後左右のどこに重心位置があるのかを知る方法です。
まず、足裏をリラックスさせることが大切です。
裸足になり、足裏を十分にマッサージを行ってください。
そうしたら、できるだけリラックスして立ってください。
上半身に力が入っていると力の感覚が伝わりにくいので、特に肩の力は抜いてください。
はじめに体をやや前傾させ体重をつま先にかけるように立ってください。
次に体をやや後傾させるように体重をかかとよりに移動させます。
何度か繰り返してください。
何度か繰り返していると、足裏の体重がかかるラインがわかるようになってきます。
くるぶしの下あたりに重心位置を感じることができるように立ってください。
同じように左右のラインも感じることができるように練習します。
まずは右足に体重をかけるように移動します。
大きく移動してはいけません。
左にも体重を移動します。
何度か練習していると、右足と左足を結ぶラインが意識できるようになります。
このラインの中心で立つようにしてください。
前後左右の中心点、そこが重心です。
彼女との待ち合わせで立っている時、ディズニーランドで並んでいる時などにいつもこの点で立つように意識してトレーニングして下さい。
この位置で立つことを訓練していると、この位置からの重心のずれを感知する能力が上がり、身体のバランスの崩れを素早く修正できるようになります。
人気blogランキング参加中。読み終わったらクリックお願いします!!
おはようございます。いつも大島コーチのblogで勉強させて頂いています。
私、娘と息子がテニスをする親であり、所属するクラブでサブコーチとして指導する立場でもあります。大島コーチの記事を読んで、実際に『禁煙』も達成する事が出来ました。
当クラブでは、メインコーチが一人で指導する形であり、僕は本業の傍らで土曜日などの休日を使ってサポートしています(指導者不足なんです)。
基本的に、目標を立てた練習・コーディネーションは昔からやってきましたが、フィジカルトレーニングについては、その重要性や方法は指導してきたのですが、日課となっていないのが現状です。
そこで本年度は、私がフィジカルトレーナーとして勉強し、個人にあった指導する方針であります。
しかし、何分にも勉強不足です・・・現在必死に資料や知識を収集しているところです。
勝手なお願いですが、大島コーチのお知恵をblog等でupしていただける嬉しいです。
本当に勝手なお願いですネ・・・
トレーニングの指導は大変難しいものですね。
特に民間クラブなどで指導する場合は、対象となる年齢層が幅く、試合の数も大変多く、試合の時期がばらばらにあり、体力レベルの違いも大きいなど、いろいろと制限が多いものです。
私のクラブでもいろいろと工夫してやっているつもりですが、なかなか十分に指導が行き届いているとは言えないですね。
それでも「こんな感じでやったらいいのかな」と思うことについては、テニスジャーナルなどに掲載してきましたし、その成果もそれなりに上がってきているので何となくコツをつかんできたようには思います。
トレーニングの内容を文章にして表現するのは大変難しいですが、少しづつこのブログでも書いていこうと思います。
トレーニングに限らず、何かを指導することは本当に難しいです。
指導者が学び、それを子供たちや生徒に教える・・・指導者が学ぶのをやめたらおしまいですネ。
今回の件についても自分なりに模索・研究し、何とか子供たちの未来のために力になりたいと思います。
ありがとうございました。