2008年09月16日
「行動」を変えて、「こころ」を変える(1425)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -172-
私たちの「姿勢」や「行動」は「こころの状態」、「感情」を反映している。
このことは「こころの状態」が変わることで「姿勢」や「行動」が変化することをあらわしている。
ということは、逆に「行動」や「姿勢」を変えることで「こころの状態」が変化するということだ。
ここで、ひとつ実験をしてみよう。
はじめに頭の中に悲しいことを思い浮かべてほしい。
きっと頭を垂れて、視線はうつむき加減で、背中は丸くなってなんとなく哀愁(?)が漂っているだろう。
次に、わくわくするような楽しいことを思い浮かべてみよう。
明日、好きな人とデートに出かける、ディズニーランドでミッキーと遊ぶなんてのが良いかもしれない。
表情には笑みが浮かび、視線は前を向き、ぴんと姿勢良く立っているはずだ。
このように、こころの有り様によって「行動」や「姿勢」、「表情」は変化する。
このことは別に学校で習うわけでも、家庭でのしつけの一環として習得されるものでもない。
全世界の人類が、「感情」によって「姿勢」や「表情」は同じようにコントロールされるのだ。
では、うれしいとき、楽しいときの「姿勢」や「表情」を変えないで、悲しいことを思い浮かべてみてほしい。
反対に、悲しいときの「姿勢」や「表情」で楽しいことを思い浮かべても構わない。
どうだろうか、これはかなり難しい。
もし簡単にできるのなら、あなたは詐欺師か役者の素質が十分にあるかもしれない。
このように、「こころの状態」と「身体」は密接に結びついているので、その人の「姿勢」や「行動」を見ると「こころの状態」を探ることができる。
スポーツの場面では、「感情」を乱されたり、悲しい思いや、くやしい思いをすることは頻繁にある。
その時、身体的にはどのような変化が現れるだろうか。
筋肉が硬直したり、逆に力が入らなかったり、「姿勢」が崩れていることも多い。
歩き方も弱々しくなっているかもしれない。
これでは自分の能力を最大限に発揮して戦うことは困難だ。
しかし、自分の「こころ」や「感情」が乱されたときに、「姿勢」や「行動」を崩さずに闘い続けることができたらどうだろうか。
おそらく、「こころ」の乱れは小さく、「集中力」を欠くことも少なくなる。
楽しいときの「姿勢」や「表情」を変えないで、悲しいことを思い浮かべることが難しいように、正しい行動をとることは、プレーのマイナスになる「こころの状態」を作り出しにくくする。
ただし、このような行動を実際の試合場面で行うことは、口で言うほど簡単ではない。
何度も繰り返しトレーニングを行うことが大切である。
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