2008年05月25日
背中の感覚を磨く(1313)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -121-
人間は普段背中を意識することは少ない。
なので、力を入れるときには、つい前側の筋肉に力を入れる。
上腕の動きにしてもそうだ。
力を入れようとすると胸の前に腕を引き寄せるように(ボクシングのガードのように)する。
それとは反対の動きを意識してコントロールしようとするのであるから、はじめからうまくいくわけはない、と開き直って練習するのが良い。
また、感覚が鈍いのであるから、ボールを打つ練習だけではなく、その感覚を磨き、高めるための訓練が必要なのも当たり前の話である。
次に挙げる具体的なトレーニングを行いながら、繰り返し練習し、「振り切れる」スイングを体得してほしい。
具体的に説明しよう。
ひとつめは前に背筋の筋感覚を高めるためのトレーニングで紹介した方法である。
もう一度確認しておこう。
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ソファーかベンチを使って、後ろに(背中側に)腕を広げて体を支えます。
その姿勢から腕を曲げて沈み込み、引き上げるという動作を何回か繰り返すだけです。
簡単そうに見えますが、背中の筋肉がうまく使えないと、腕がすぐにへばって身体を持ち上げることができなくなります。
コツは、背中の筋肉をぐっと引き寄せて、上腕を身体に引き付けるように身体を引き上げることです。
そうすれば、何回でも繰り返し行うことができます。
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ということだ。基本のトレーニングとして何度も行っておこう。
次に筋肉の反応を高めるためのトレーニングである。
うつ伏せになり、両手を頭の後ろに組んで、できるだけ肩甲骨と肩甲骨の間の筋肉を強く縮めて肘を高く持ち上げる。
その姿勢から誰かに肘を上から軽く押してもらって、その力に負けないように、肘が下がらないように精一杯力を入れる。
6秒くらい力を入れて、それを5回くらい繰り返すと、腕が軽く大きく回るようになる。
関節を動かす範囲が広がり、また背中に力を入れやすくなるので、うまく腕を止められるようになるだろう。
せっかく背中の感覚を高め、腕も動かしやすくなったのだから、これをうまくいかして素早くテイクバックすることを覚えてほしい。
その時も、腕の力に頼るのではなく、背中の筋肉を使って腕を後方に引くように意識することが大切である。
「背中で引いて、背中で止める」、この感覚がつかめれば、間違いなくあなたのスイングスピードは上がる。
鋭く「振り切る」ことができる。強くなるに決まっているのだ。
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