2008年05月04日
規則(1293)
コミュニケーションをとるには「規則」が必要です。
新しく入ってきた寮生達も入寮して1か月が経ち、ある程度生活に慣れてきたと思います。
新しく生活をはじめて、一番大変なのはこの「規則」を守る、ということが「習慣化」されることです。
実は何も難しいことではないのですが、今までやってこなかったことを「習慣化」させることは結構大変です。
例えば就寝時間についても、自宅での生活では仮に親から強制されても守られることは少ないはずです。
特に中学生や高校生ともなれば寝床に携帯を持ち込んで、なんてことは頻繁にありますよね。
しかし、寮での生活ではそうはいきません。
誰かがそれを守らなければ、早く眠りたい子がいる場合にはその子の生活のリズムを壊します。
何度か続けば、不満は募りますね。
そのような時に、きちんと「規則を守る」ことができていれば決まった時間以降は間違いなくゆっくりと寝ることができます。
こうした些細なことが円滑なコミュニケーションにつながっていくことは忘れないでほしいと思います。
今年の4月から始まった大学での講義でも同じです。
教える側の教師と、それを聞く側の学生とのコミュニケーションは円滑に授業を進めていくためには大変重要です。
そのために必要なのが「規則」なのです。
私の講義では、前にも書きましたが、明確な規則があります。
遅刻は特別なことがある時以外は認めない。
飲食、携帯使用の禁止、ノートは必須。
サングラスなどの着用はしない。
などです。
別に取り立てて厳しい規則ということではなく、講義という「場」を作るために当たり前の「規則」です。
その他にもより良い「場」を作るために必要であると思うことについては、それを学生にきちんと伝えるようにしています。
でも、それが「習慣化」していない学生にとっては「うっとうしい規則」かもしれませんね。
しかし、それをちゃんと守ってもらうことで「コミュニケーション」は格段に良くなるはずです。
それがどうしても受け入れられない学生には、講義を受講しないという「選択の自由」はあります。
でも私にはその選択がない以上、やはりある程度の「規則」に従って行動できるようにすることが大切だと思います。
それと「規則」というと「自分の自由を奪うもの」であると考えるよりも、それによって「人間関係をうまく構築するためのツール」であると考えた方がスマートなような気がします。
そのためには日頃から、「それ」に縛られないようにすることを意識しながら、自分である程度の「規則」を決めて行動することを心掛けたいですね。
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