2008年07月11日
ヒッティングゾーンをつかめ!(1358)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -147-
ある程度の打ち分けができるようになったら、正確にヒットできるように訓練をしよう。
正確にヒットするためには自分がもっとも楽に強く打つことができる「ヒッティングゾーン」をつかむことが大切だ。
よくスマッシュの練習では「指の先にボールを見て」とか「ボールを指差して」などと指導されることがある。
どちらも正確にヒットすることができるようにするアドバイスであるが、効果はあまりない。
実際にスマッシュの映像を確認すると、指先にボールがないことが多い。
ボールを打つポイントを見ると、身体の軸の延長線上(中心軸のほうがわかりやすいかな)からあまり大きくずれてはいない。
ということは、ボールは頭の上あたりで打つことになるのだが、そこを指差そうと思うと手をまっすぐに上に伸ばさなければならない。
そんな風に腕を上げるのは窮屈だろう。
そして、腕をそのように窮屈に上に伸ばすと反対側の腕、つまりラケットを持っている側の腕もスムースにスイングすることはできない。
あまりうまい方法とはいえない。
では、どこでボールを打っているのかというと、上げた腕と身体の軸線で作るエリアの中だ。
あなたがもっとも楽に強くボールをヒットできるポイントは必ずそのエリアの中にある。
これを「ヒッティングゾーン」と呼んでいる。
もし肩の筋力などが弱くて腕を十分に高く引き上げることができなくても、このゾーンで打つことができれば強いボールが打てる。
また、頭の後方に上がったボールに対しても身体を少し反らして軸線を後方にずらしてきちんとゾーンの中で打つことができればフェデラーのスマッシュも夢ではない。
常にゾーンで打つことを心がければ、その中でも自分がもっとも強く正確にヒットできる「ポイント」が見つかるはずだ。
そうすればいつでもスマッシュを「武器」にできる。
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