2008年07月19日
ジャンピングスマッシュを練習しろ!(1366)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -150-
スマッシュの基本は、後ろに下がって前に踏み込みながら打つことではない。
こんなボールよりも後ろに下がって打つケースの方が多いはずだ。
後ろに下がって打つことができなければ、スマッシュを打てる範囲は狭く、前にいてもその攻撃で相手にプレッシャーを与えることはできない。
だから後ろに下がりながらジャンプして打つスマッシュをたくさん練習しなければならないのだ。
もちろん、初心者の方が頭の上でボールを打つための距離感を練習するにはそれでも構わないが、強くなるためにはジャンピングスマッシュの練習は避けては通れない。
段階的に練習していこう。
まずは、右足でためを作ることが大切だ。
後方にジャンプするには後方に下がったときに体を止め、その力を利用して上にジャンプするためにきちんと足をセットしよう。
ジャンプ動作がきちんとできれば、背筋があまり緩まないので軸が安定し、バランスの良いスイングができる。
次に大切なことは、ジャンプの力を体の回転にうまく使うことだ。
そのためには、着地の足を鋭く「引く」ことが大切である。
これは静止した状態から引き足を使うと鋭く前にダッシュできるのと同じことだ。
この「引き足」と着地動作がうまくできれば、体はスムースに回転し、次の動作が速くなる。
重心が後方に大きく傾くのを防いで、次の動きがスムースになる。
「股関節」をうまく使うことも大切なポイントだ。
両手を頭の後ろに組んで両足を限界まで広げ、その姿勢からできるだけ上にジャンプしないように両足の位置を入れ替えるトレーニングがある。
私のクラブのプレーヤーズコースでは定期的に行わせているトレーニングであるが、これがスムースにできないと、ジャンプした足と、着地する足の切り替えがうまくできないのでスムースに体を回転させることは難しい。
何となく回転動作がギクシャクしていると感じたら、少しこのトレーニングを導入してみよう。
「ジャンプバックトレーニング」で確認する、というのも面白い。
これはネットからベースラインまで下がりながらスマッシュ動作を繰り返すというトレーニングである。
ただし、ステップは右足を準備するのに1回、着地に1回しか使えない。
何度も小刻みにステップをして動作を繰り返してはいけない。
スイングのバランスが良くないと、1回1回の動作がふらふらして、まっすぐに後ろに下がっていくことができない。
実際のスマッシュ動作でもきちんとスイングできるはずはない。
これらのトレーニングは、筋力アップを狙いとするトレーニングではないので、ちょっとしたきっかけでびっくりするくらいスムースに回転動作が行えるようになり、鋭いスマッシュが打てるはずだ。
もちろん「軸」をしっかりと作ることも大切なことだ。
そのためには「背筋を使って打つ」ように意識することが重要であることは何度も言ってきた。
腕を振ろう振ろうと意識しすぎると、腕、特に上腕が早く下にさがってしまい、上体も前に折り曲がるような姿勢になるので、バランスも崩れ、鋭く腕を振ることができない。
ジャンプ動作の最中も、着地してからも、背筋が緩まないように(もちろん腹筋も)意識して打ち込んでほしい。
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