2008年07月26日
「自立できない奴は強くなれない」の法則(1373)
強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -153-
テニスは「孤独」なスポーツであると書いた。
プロでもコーチをつけてツアーを回るケースはほとんどない。
お金がないからだ。
だから、何から何まで自分でやらなければならない。
大会の申し込み、宿泊の確保、交通手段の確認などの事前の準備はもちろん、練習コートの確保、練習パートナーやダブルスパートナーの確保は言うに及ばす、食事や体調の管理も自分の責任で行うのが当たり前である。
こうしたことは大変なことであると思うかもしれないが、私が指導してきたプロやトップ選手は「たいしたことない」と平然と言ってのける。
小さい頃から「自分でやる」という意識が強いからこそ、プロやトップ選手になったのであるから、その意識が強ければ何でも「自分でやる」というのが当たり前の感覚なのだろう。
だから、どんな時でもその時「自分が何をすべきか」を総じて分かってることが多い。
それができる選手を「自立」できていると評する。
橋本治(「橋本治の男になるのだ」ごま書房)は、
「『戦いに勝つ』は、『なれあいの群れから離れて、自分の信念に従って生きる-そのことを押し通せる』です。このことこそが『自立』で、『自立』とは『戦い』が成り立たなくなった現代に唯一残された『戦い』なんです。」
と言っている。
そう「自立」とは「戦い」なんです。
テニスとはもちろん相手と戦うスポーツであるが、それ以外にもいっぱい闘わなくてはならない「もの」がある、ということだ。
それが「自立」するということであり、それなくして「強くなる」ことはできない。
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