2008年01月21日
二重生活(1098)
昨年の6月から寮の管理をするようになってから、約半年ほどが過ぎました。
レッスンが終わったら家に帰って食事をし、お風呂に入って寮に戻ってきて仕事をしてから寝ます(最近は、家に帰れないことも多くなってきました)。
朝、寮生を見送ってから家に帰って、下の娘と朝ごはんを食べて学校に行くのを見送ります。
はじめのころはこの「二重生活」は結構大変でしたが、最近はペースもつかんで、それほど苦ではなくなりました。
私はまったくお酒が飲めないので、家に帰っての晩酌が楽しみだったらちょっとつらいだろうと思いますが、飲めなくて良かったと思っています。
でも、急に生活のパターンが変わって、やはり家族はちょっと戸惑いいますね。
いろいろと考えて、自分が考えるアカデミーを作るためには、どうしても寮が必要だという信念にしたがって思い切って決心しました。
学校の寮を利用する、というのとは違って、自分の力で一から作っていくものなので、それなりにお金もかかるし、子どもたちができるだけ快適にテニスに打ち込める環境を作るためにたくさんの時間を使います。
そもそも寮を作ろうと決めたのは、子どもたちの熱意に押されたというのがもっとも大きな理由ですが、知り合いのFコーチが、自分の教え子を家に下宿させて指導した、という話を聞いたことが最後のひと押しになりました。
さすがに自分の家に下宿させるとなると、以前に近藤大生プロを下宿させてトレーニングの指導を行った経験も踏まえ、家族の理解も深く必要だし、プライバシーのことなどを考えると難しいかなと考え、それならば寮を別に作ってしまえ!、ということになりました。
まあ、簡単にいえば「勢い」ってやつですね。
その時は、寮の管理がこれほど大変だとは思わず、また、このような「二重生活」になるとは考えていませんでしたので、戸惑いは大きかったですね。
でも、子どもたちと生活をするようになって、深く子どもたちのことを考えるようになりました。
今は、もっと多くの子どもたちがここに集い、生活をともにしながら強くなることを本気で目指すことができるような環境を作っていこうと思っています。
いろいろなことがありますが、最後はやっぱり「愛」だなあ、と思います。
子どもたちのことが愛おしいと思う気持ちが原動力になりますね。
多くの子どもたちが、ここで大きな「夢」を見ることができればいいなあと思います。
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