2008年01月20日
指導力(1097)
優れた「指導力」を持っている方ほど、自分の「指導力」に対していつも「謙虚」な態度でいます。
子ども達が思うような成果が上げられなかったり、思い通りのプレーができない時には自分の「指導力」のなさを嘆きます。
いつも、そういう態度で接しているから徐々に指導の成果があがってきます。
「それ」を忘れないように教えていきたいと思っています。
ところで、「指導力」と一言で言いますが、「指導力」があるということはどういうことだろうかと良く考えます。
成果が上がることで評価されるべきものであるとは思いますが、そこに至るまでにどういう「力」を発揮すればよいのかは大変気になります。
私が考える「指導力」とは、まずは指導する人としての「雰囲気」がある、ということです。
時間にルーズだったり、服装が不潔だったり、言葉使いがあまりにも乱暴だったり、指導する人間としてふさわしくない態度や行動をできるだけ(このできるだけは、一般的に見てできるだけと評価できるものでなければならないと思います)しないように心がけなければならないと思います。
次に大切なのは、「忍耐力」がある、ということです。
人は何度も失敗します。スポーツでは挫折することの方が多いものです。
思い通りに成長しないことも多く、態度や行動が気に入らないことも日常的にあります。
そうなると指導する気力が失われていきます。
それでも、子ども達がそのスポーツを続ける限り、指導することをあきらめない強い「忍耐力」が必要です。
必要であれば何度でも話をします。
同じアドバイスを繰り返します。
これは「忍耐力」の要る仕事です。
でも、子ども達は自分の言ったことを「覚えていない」と考える方が普通です。
忘れてしまって、同じミスを繰り返すのが当たり前です。
そのことを忘れて、「前にも言っただろう」と思うのは指導者の「エゴ」です。
そして、向上する「意欲」を失わないことです。
テニスの指導に関してはたくさん勉強してきました。
理論派の私としては、できるだけわからないことはないように多くの学問分野の情報を集めるように努力しています。
しかし、それでも分からないことはたくさんあります。
自分の経験や理論では理解できないことにもたくさん遭遇します。
それだけスポーツはむつかしいということですね。
というよりも人間を扱うことがむつかしいということです。
だから、いつでも「知ろうとする意志」を持ち続けなければならないと思います。
興味、関心、好奇心が大切であると書きましたが、これは指導する立場にある人ほど大切なことです。
その気持ちを忘れずに指導していれば、きっと「感動」があります。
その経験が強い指導者に育ててくれると思います。
強い選手を育てたければ、自分自身が強くなるために努力する姿勢を失わないこと、これが一番大切かもしれません。
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