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Memory Board そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

大島コーチ
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仲間とめぐりあう(1051)

強くなりたいあなたに贈る100ぐらいの法則 -66-

私は、「ライバル」といえる存在にもめぐり合うことができたし(そいつは今でも私のライバルである)、お互いに励ましあう「仲間」にもめぐり合うことができた。

「仲間」とは、単なる友人ではなく、「こいつらのためなら何でもやってやるぜい!」と思える強い仲間意識で結ばれた友人関係である。

「過去の栄光会」という変な会がある。

これは、私の世代と一つ下の世代で、高校時代に全国大会などに出場するなどの輝かしい栄光(?)を持つものたちの集まりである。

この会を始めて15、16年になるらしい(誰もはっきりとその開始を覚えてはいない)。

それほど活発に活動しているわけではないし、また、会っても昔の話をするだけで発展的な会話などないのだが、これが実に楽しい。

そう、我々は確かにその時、青春時代を送っていた(もちろん、今も.....)。

何もかも忘れてすべてをテニスに賭けていた、そうした「仲間」たちなのだ。

試合ではもちろん戦う「ライバル」ではあるが(試合中に相手をののしることなども時にはあった)、コートを離れればよき友人として、ときには恋人として強い「仲間意識」で結ばれていた。

テニスを通した素晴らしき「仲間」の集いなのである。

そんな会の中でこんな話が出た。

「今のジュニアの子達は、こうして何年か経って集まり、テニスをやり、昔の話に花が咲き、年甲斐もなくわいわい騒ぐ(私だけか....)ことがあるだろうか」と。

ん~、これは難しいかもしれない。

彼らがテニスを一所懸命にやっていることは認めるが、テニスを通して強い「仲間意識」で結ばれているとは思えないからである。

我々の時代とはテニスをやる環境が違うし、社会的な環境も違うので良い悪いを言うつもりはないが、「仲間」がいること、これは何ものにも変えがたい素晴らしき財産であると思う。

「素晴らしき仲間」、私はこれさえ手に入れることができれば、きっとすべてはうまくいく、きっと充実した人生を歩むことができると信じて疑わない。

梶原しげる(「口のきき方」新潮新書)は、
「今の日本の若者の多くが「本人がよければ本人の自由でよい」と思う傾向があることが気になります。「本人の自由」とは、他人の自由を尊重しているようで、実は、他人に無関心なだけなのではないでしょうか。関心の中心は常に自分。自分以外への無関心や、他人との親密な関係を「うざったい」と感じてしまう、対人関係の未成熟さの現われが「本人の自由」などというわけ知りな言葉を口走らせるのではないかと、電車の中の化粧に精出す女の子達を見て心配しております。」
と言っている。

他人に無関心で本当の「仲間」が見つかるとは到底思えない。

他人と親密な関係を持つことで、自分のこともいろいろと見えてくることが多いものだ。

それは「自分自身を高める」ことに他ならない。

「仲間」は、それほどまでに尊いものであることを子どもたちにわかってほしいと心から思う。


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ジャーナル | 投稿者 大島コーチ 10:49 | コメント(0)| トラックバック(0)
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