2011年05月21日
コーチの仕事(2192)
試合で負けしまった後に・・・。
「どうだった?」
「・・・・・」
「うまくいかんかったか?」
「・・・・・」
「何がいかんかった?」
「・・・・・」
「うまくいかんと苦しいもんな」
「・・・・・」
「でも、何がうまくいかんかったのかをちゃんと考えんと次に進めんのやで」
「・・・思い切れなかった」
「なんで、思い切れんかったん?」
「ミスが・・・怖くて」
「誰もミスするのは怖いもんやで」
「負けるのが怖くてビビってた」
「プロでも試合は怖いと言ってるんよ」
「でも、ビビって思い切れんと勝てんことが分かっているから勇気を持って打つんとちゃう?」
「・・・・うん」
「それとビビって打ってミスしたのと、思い切って打ってミスしたんでは、相手はどっちを嫌がるんかな?」
「・・・思い切って打たれると嫌だ・・」
「じゃあ、勝つためにしないかんことは分かるよな?」
「怖くても思い切って攻める」
「そうやね」
「次はできるかな?」
「やってみる」
「これからずっとやり続けないかんのやで」
「・・・・頑張る」
「おっしゃあ、お前が頑張るんなら、ちゃんと見とったる」
「気合いで戦うんやぞ」
「・・・うん、頑張る」
これくらいの話をするのに、30分以上の時間をかけます。
子どもが話し出すのをじっと待ちます。
どんな表情をするのかをちゃんと見ます。
何とか自覚が生まれるように導きます。
自分の望み通りに反応がなくてもぐっと我慢します。
答えがいつまでも返ってこなくても忍耐強く待ちます。
自分の感情はちゃんと抑えます。
・・・これがコーチの仕事です。
しんどい仕事です・・・でも、素晴らしい仕事だと思います。
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